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これが「こんな経験」の理由です。
@同じ薬をもらって、検査もしていないのに、前回と窓口負担が違うことがあります。それは指導管理料など、月1回請求すると決められている点数があるために、該当する受診日は他の受診日より負担が高くなるのです。
A数万円もの差額ベッド代は、厚生労働省が、入院料を低く抑えるかわりに、患者の希望で病室の広さなど一定の条件を満たせば、特別料金の徴収を認めているからです。
B「2週間で退院を勧められた」というのも、これは14日を超えると入院費用が低くなることや、「平均在院日数」という規定があって、これを超えると入院料が下がってしまうので、医療機関の側としてはそうならないように入院期間を短縮しようとするからです。
C看護師さんの過密労働が医療事故の原因の一つとしても問題になっています。これも診療報酬で看護師さんの配置人数が決められているために、増員がなかなかできないことによるものです。
また歯科では、「自費診療」というものがあります。これは歯科の診療報酬が医科に比べても低額なことや、保険がきかない治療行為が多いこと、などによるものです。
3 2002年4月からの診療報酬の引き下げのためにこんなことが…。
@入院180日を超えると月4〜5万円の保険外負担
入院期間が180日を超えた場合、医療機関に支払われる入院料が月4〜5万円減額になります(経過措置あり)。厚生労働省は減額分またはそれ以上を患者さんから徴収してよいとしています。
A近くの病院で手術が受けられない
110種類の手術について、その病院で年間一定数以上の症例がなければ、手術料が30%カットされることになりました。例えば、心臓のペースメーカーの手術は年間30例以上が基準です。人口の少ない地域では、それらの手術をやめる病院もでています。

B大病院で治療を受けるには特別料金
厚生労働省は200床以上の大病院で患者さんが受診をつづけたいと希望した場合、特別料金(差額徴収)をしてよいこととしました。
来年4月からは、大学病院の診療報酬が引き下げ(疾病別の定額制で総額抑制)となります。
ここでも厚生労働省は、採算が取れなければ差額ベッドを全ベッドの7割まで増やしてもよいとしています。
C透析の食事代がカットに
腎臓病の患者さんが受ける透析は、4時間以上かかります。仕事が終わってから受けると、終わるのは夜の10時過ぎです。これまでは、診療報酬で食事加算が認められていましたが、2002年4月からカットになりました。腎臓病の患者さんの食事は、食塩の制限などが必要な治療食であるにもかかわらず、多くの患者さんが自前で弁当などを調達しています。
D訪問歯科診療に制限
2002年4月から訪問歯科診療の対象となる患者さんが「常時寝たきりの状態」などに限定されました。これにより、訪問歯科診療が受けられなくなった患者さんがいます。
4 日本の医療は高くてムダが多いのでしょうか。
「このまま医療費が伸びると保険財政が破綻する。抑制のために医療改革が必要だ」と、政府は主張し、マスコミの多くもそうした論調です。小泉首相などは、「これからは負担は軽く、給付は重くとはいかない」と繰り返しています。
しかし、先進諸国の中で日本の医療費は決して高いわけではありません。医療費が低いために、医師や看護師の数などが異常に少ないのが実態です。
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