国際的に見て低い日本の社会保障費



 日本の社会保障給付費の水準は、世界からみてどうなっているのでしょうか。下のグラフは医療、年金、福祉そのほかの合計についてILO(国際労働機関)が定めた基準(GDPに占める社会保障給付費の割合)で比較したものです(出所:国立社会保障・人口問題研究所、2004年)

 福祉先進国といわれる北欧のスウェーデンが32.0%、ドイツ28.2%、公的医療保険未整備のアメリカが14.5%なのに対し、日本は13.1%という水準でしかありません。日本の水準はドイツの約半分、スウェーデンの約3分の1しかないことが分かります。

 今求められているのは、他の先進国なみに、国力にふさわしい社会保障給付を充実させることです。