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細川律夫 厚生労働大臣
外口 崇 厚生労働省保険局長


2010年10月6日
全国保険医団体連合会
会長    住江 憲勇
歯科代表 宇佐美 宏

 

第5回「審査支払機関の在り方に関する検討会」への
新原英嗣氏の招聘に断固として抗議する

 

 第5回「審査支払機関の在り方に関する検討会」が9月16日、厚生労働省内で開催された。ゲストスピーカーとして現職の審査委員4名、学識経験者1名、IT企業役員1名が出席し、現在の審査制度について意見を述べた。
 審査委員各氏はそれぞれの支部・連合会での、審査におけるいわゆる「差異」「格差」解消への取り組みを報告した。また、審査の実情や審査委員会の問題点についての考え方を述べた。

 一方、学識経験者として出席した新原英嗣氏(元神奈川県社会保険診療報酬支払基金常勤審査委員、現日本大学歯学部社会歯科学特任教授)は、歯科の立場から「支払基金や厚労省は保険者に不利益を与えている」とした上で、「特徴的な5事例」として取り上げた極めて稀なケ−スをあたかも散見される事例であるかの如く紹介した。また、「告示」「通知」「疑義解釈事務連絡」に記載されている内容や「薬効」などについては、医師・歯科医師でなくても審査は可能であるとするなど、審査支払機関不要論にも等しい発言を行った。同検討会の出席者からは、同氏のゲストスピーカーとしての適格性に問題があるとの指摘や配布資料及び発言内容が事実と異なるのではないかと発言内容の不的確性さを指摘する意見が出された。

 ゲストスピーカーとしての適格性及び発言内容にも問題の多い新原英嗣氏の第5回「審査支払機関の在り方検討会」への招聘を、承認した厚労省に対して断固として抗議する。今後は、資質、品格、見識を備えた有識者の人選に努めるなどの措置を講ずることを要望する。

以上