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保険医協会・医会へご入会を

全国保険医新聞2016年3月5日号より)
全国保険医団体連合会
会長 住江 憲勇

 

 医師・歯科医師としての倫理とは、すべての人に最新・最善の医療を享受せしめることと確信し、全国で診療にあたっている保険医の皆様。すべての人が安心して医療を受けるには、社会保障制度が充実してこそと、日々実感しておられることと思います。しかし今、逆行する動きが進んでいます。

 医療機関経営の原資であり、患者さんの受ける医療の質と量を規定する診療報酬の改定は、全体で1.31%のマイナスとなりました。2016年度予算案では社会保障分野は、自然増分のうち5000億円が削減される一方、防衛費は5兆円を突破しました。今後安全保障関連法の施行に伴い、ますます防衛費が拡大し、社会保障予算を圧迫することが予想されます。また、私たちが医療を提供すべき多くの国民・患者さんは、格差と貧困に追い込まれています。相対的貧困率は16.1%、約2000万人が非正規雇用、約1,900万人が年収200万円以下のワーキングプアです。

 こうした状況のもと保団連は、社会保障の充実、より良い医療の実現を国に要請しています。診療報酬の引き上げ・改善、社会保障費の抑制をやめること、患者負担の軽減、法人税引き上げと総合累進課税強化による財源確保などを目指し取り組みを進めてきました。

 この他、日々の医院経営を助けるノウハウや、万一の病気や事故に備える休業補償制度を持ち、保険医の皆さんを全面的にサポートする体制も整えています。皆さんのご入会を心よりお待ちしております。

以上