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総医療費の削減に反対が76%--患者さんアンケート


本会は11月中旬から12月上旬にかけて、全国の会員医療機関96件で「医療に関するアンケート」を実施し、884人の患者さんより回答をいただきました。

 それによれば、いま政府が進めようとしている総医療費(医療保険から支払われる医療給付費)を削減することに「反対」が76.1%、「賛成」が4.3%で、患者さんの大多数は医療費の削減に反対であることが分かりました。

政府の「医療制度改革大綱」には高齢者の負担を現行の1〜2割から2〜3割に増やすことも盛られていますが、この負担増に「反対」の人は79.4%、「どちらともいえない」が15.2%で、大部分の人が反対しています。年齢別のクロス集計で見ても、高齢者の負担増は10歳代〜80歳以上の全年齢層において「反対」が多数を占めています。

一方で、「国の支出の中で増やすべき分野」を聞いたところ(複数回答)、「社会保障費」が46.5%と群を抜いてトップになりました。(第2位は「文教費」の19.7%)。「限られた予算の中で医療の財源を確保するにはどれが適当ですか」の問いには、「ムダが指摘される財政支出を減らして医療費に回す」が87.4%と大多数となっています。