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日本歯科医師会・井堂新会長と懇談--国民の信頼回復のため互いに努力を

左から宇佐美歯科代表、日歯の井堂会長、東京歯科協会の中川会長

 保団連宇佐美歯科代表は、7月7日、このほど日歯の会長に選出された井堂孝純氏を尋ね、懇談要請しました。これには、中川東京歯科保険医協会会長他が参加しました。

 宇佐美歯科代表は、歯科医療に対する国民の信頼回復のため互いに力をあわせて努力しようと最初に述べて、要請内容を説明しました。

 これに対して井堂日歯会長は、最初に「全国の歯科開業医、保団連会員の日常診療における患者との信頼関係を築く努力を今度の不祥事で水泡に帰してしまったことは申し訳ない」と述べ、再発防止に向けた取り組みについて説明しました。

ついで保団連の要請に対して、患者負担軽減については「同様の考え」としました。診療報酬では、「か初診」は医科歯科初診料格差是正としていろいろ努力した点を強調。また次回改定では、物と技術の分離の大改革が行われる可能性があるとし、これには難易度や時間をふまえた技術料の見直しについての資料を中医協等に提示して対応するとしました。しかし不祥事を起こした日歯の意見はなかなか審議会には浸透しにくいとし、歯科医療が拡充すれば、トータル的に国民医療費が適正化されるといった宣伝を強めて、国民世論をバックにして歯科診療報酬の改善をはかっていきたいと述べました。

 さらに特定療養費については、医療費の総枠が不変なら、特定療養費の拡大の一方で他の給付が削られかねないので、特療の拡大は野放図にできないとの見解を述べました。一方で国民の側からは、「ポーセレンがなぜ保険が効かないのか」といった声もあり、国民や歯科医師会会員の声を分析した上での対処が必要としました。

 消費税について政府与党は、「ゼロ税率」「軽減税率」なら制度上課税業者扱いのため、特措法、事業税などについても他の業種同様の扱いとし、その存続問題を絡めてきていると、対応に苦慮している様子をうかがわせました。

 これに対して宇佐美氏から、「か初診」は、点数は医科診療所と同じだが中味が違う、医科歯科格差是正とはいえず、治療計画などの患者への情報提供の文書料は医科と同じく別立てにすべきと考えるがどうかと質したところ井堂氏も同感としましたが、これまでの中医協での歯科医師会側の発言、経過から「なかなか難しい」と答えました。

 最後に、井堂会長は、不祥事を契機に行政との対応が従来のようにいかないが、マスコミの理解も得ながら、国民世論を力に歯科医療改善運動を行っていくことにしている。保団連には従来どおりのスタンスで頑張ってほしいと述べました。