ホーム

勤務医不足問題を考えるシンポ開催--愛知協会


愛知協会で、勤務医不足問題を考えるシンポジウムを開催しました。

 3月21日に愛知協会「勤務医の会」主催で「地域の中核病院から勤務医が大量に辞めるのはなぜ?−勤務医不足問題を考える−」をテーマにシンポジウムが開催されました。

 これは、小児科救急問題、研修義務化による研修医の偏在問題、労働環境悪化による退職問題など深刻化する勤務医を巡る問題解決のための第一歩として企画されました。 

 滋賀医科大学助教授の垰田和史氏は、研修医の労働実態調査をもとに、睡眠が十分にとれているか否かによる事故の発生確率などを医学的側面から指摘し、医師の働き方と医師自身のQOLを考える時にきているのではないかと問題提起しました。 

 また、名大医学部付属病院副病院長の松尾清一氏は、新医師臨床研修医制度により若手医師の医局離れが進み、関連病院への派遣が困難になり地域偏在が深刻化していることを報告し、勤務医として働きがいをもてるような医療システムのグラウンドデザインを策定する必要性を提言しました。

 岡山大学付属病院卒後研修副センター長の谷本光音氏は、研修医が初期から後期までの一貫した研修が受けられるシステムの確立を目指し設立された「NPO法人岡山医師研修支援機構」発足までの経過を中心に報告しました。レジデント制度や単独科専門研修コースを導入するなど、研修医にとって魅力的な研修をサポートするために次年度からスタートさせるということでした。

 県内の参加者をはじめ、静岡県の参加者からも診療科を撤退せざるを得ないなど、一刻の猶予もならない深刻な実態が発言されました。

 当日は70名を上回る参加者に加え、4社のマスコミが報道し、そのうち中京テレビは4月下旬に今回のシンポジウムの模様を放映予定するなど、その深刻さと関心の高さをうかがわせました。