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介護難民生む療養病床廃止反対で集会--保団連


療養病床削減反対の集会を開きました。

保団連は6月11日、東京・両国で療養病床廃止・削減反対緊急決起集会を開催しました。これには、38都道府県から、医師や職員、患者ら202人が参加、現場の実態を報告しあい、あらためて地域住民が安心して長期療養できる病床の重要性を確認。「療養病床削減・廃止は『医療難民・介護難民』を生み出す、患者の命にかかわる深刻な問題」として、医療改革関連法案の廃案、7月1日実施の療養病棟入院基本料引下げの凍結など求めました。

 集会では、今回の療養病床大幅削減を盛り込んだ医療改革法案や7月実施の診療報酬改定に、「将来の展望がない」と突然閉院した根室の地域で唯一の療養病床を持つ病院の元職員 も発言。退院を余儀なくされた患者の中には、亡くなった方、自宅療養となり介護のため息子が仕事を辞めて収入が激減した家族、遠く首都圏まで単身で転院したお年寄り、一般病床にとりあえず転院したが次の転院先が見つからない、など療養病床の大幅削減でいかに深刻な事態を招くかを示す報告がありました。

また、療養病床を運営する医師からは、「これまで高齢者が少しでも良い環境で長期療養できるよう努力してきたことは何だったのか、憤りを通り越してあきれている」「直接患者さんに、事態を分かりやすく説明し、一緒に行動してもらう以外に打開策はない」などの発言がありました。

患者・家族の立場からも「薬害であるスモンについては政府がその療養に責任を持つことになっていることから、ADL区分による診療報酬を撤回させたが、ことはスモンだけにとどまらないすべての患者の問題だ」(スモンの会代表)、「難病患者は一般病床には入院できないのが現状。交渉によって多発性硬化症は医療区分2とさせたが、それでも、入院患者は、退院を迫られるのではないかと不安を感じている。安心して療養できるよう、制度改悪をやめさせるために力を合わせたい」(多発性硬化症友の会役員)。

「家族が心臓病と高血圧で療養病床に入院しているが、今回の改革で医療必要度の高い条件に合致しない患者は、なるべく早く退院して欲しい、併せて差額室料も改定(引き上げ)したい、と病院にいわれた。入院し続けるには毎月40万円かかることになり、途方にくれている」(東京)などの発言がありました。

集会では、最後に「介護療養病床の全廃・医療療養病床大幅削減に反対し、療養病棟入院基本料の抜本的な是正を求める決議」を全員の拍手で採択しました。