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医療改革の影響考えるフォーラム開催……京都・京都歯科協会


京都協会と京都歯科協会が医療フォーラムを開催しました。

 京都府保険医協会と京都府歯科保険医協会は6月17日、「医療フォーラム―ちょっと待った! 医療制度改革 こんなことやったら医者も患者もこわれるで―」を京都新聞文化ホールで開催しました。これには384人が参加、会場に立錐の余地がないほど盛況でした。

日本が世界に誇る国民皆保険制度を根底から破壊する医療制度改革関連法が6月14日に成立しましたが、改革の内容は市民に正確に知らされていない中で、今回のフォーラムは、市民とともにあらためて今般の医療改革を学び、今日から医療者が進むべき道はどこにあるのか、どのような運動が求められるのかを考える機会として、時期に適ったものとなりました。

 フォーラムは市田理事の司会のもと、森歯科保険医協会理事長の開会挨拶に続き、中島理事が「15分でわかる どうなん?医療改革」と題して分かりやすく改革の内容を解説。特に厚生労働省の研究班が「喫煙・肥満・運動不足の3点セットで医療費が4割増」「健康リスクに応じた保険料設定も可能」とした報告を行ったことを紹介すると、会場からはどよめきが起こりました。

 続いて日本福祉大学の近藤克則教授が「イギリス医療の挫折と復活 日本への示唆」と題して講演。サッチャー政権下の新自由主義改革による医療荒廃と国民の健康格差拡大について数値や具体例を基に詳しく示すともに、ブレア政権自らが進める「健康の不平等への行動プログラム」政策(05年まで1.5倍の医療費を投入)など、現在進行中の「復活」への歩みが紹介されました。

一方、日本もすでに「健康格差社会」となっていることを65歳以上の抑うつ群の割合、要介護高齢者の割合、などを例に示すとともに保団連の調査も使い、「保険医としての将来への希望」が年齢を追うごとに低下し、20代では15.4%にまで下がっていることを紹介し、医療の荒廃という点でも、すでにイギリス同様の兆しがあること警鐘を鳴らしました。

今回の医療制度改革による医療費抑制が、国民にとっても医療従事者にとっても不幸であり、イギリスの経験から学び今後の進路を考えることが必要だと認識させられる内容となりました。

今回のフォーラムには、京都商工会議所並びにマスコミ7社からの後援、106団体の賛同を得るとともに国会議員8氏からもメッセージが寄せられ、当日は自主参加の形で山井和則衆院議員(民主)、島田けい子京都府議会議員(共産)が挨拶しました。