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リハビリの日数制限撤廃求める集会を開催しました



リハビリ日数制限撤廃を求める集会を国会議員会館内で開催し、254人の人が参加しました。

患者さんたちが、リハビリの日数制限の不当性を訴えました。

 保団連は、10月26日、衆議院第1議員会館内で、「リハビリの日数制限は直ちに撤廃を 実害告発と緊急改善をもとめる集会」を開催しました。これはリハビリ診療報酬改定を考える会(以下「考える会」・多田富雄会長)との共催で行ったもので、同会に参加する患者団体の代表や保団連国会行動参加者ら254名が参加しました。

主催者挨拶に立った「考える会」事務局の道免和久氏(NPO法人リハビリテーション医療推進機構 CRASSD代表)は、リハビリ日数の制限は史上例を見ない患者切り捨ての制度であり、国会の議論もなく決められ、実施されたと批判。患者の立場にたって与野党一致して官僚の勇み足をただすべきだと、協力を訴えました。また、「リハビリを打ち切られて急速に機能が低下、亡くなった方もいる。日数制限の緊急停止ボタンを早く押して欲しい」との同会代表の多田富雄東大名誉教授のメッセージを読み上げました。

来賓として参加した国会議員は、与野党合わせて57名(代理含む)。民主党の田名部匡省参議院議員、共産党小池晃参議院議員、福島瑞穂参議院議員・社民党党首が各党を代表し挨拶。また、午前の厚労省要請にも同行した阿部知子衆議院議員(社民党)が挨拶しました。

 集会では、患者団体の代表やリハビリを行っている医師から、日数制限の影響について報告がありました。

 全国脳卒中者友の会連合会の石川敏一常務理事は、自身や家族の闘病経験にもふれつつ、「脳卒中者の多くは半身マヒであり、マヒのない側の機能を高めるリハビリを行って社会復帰している。適切なリハビリでないと頑張ってかえって悪化してしまう場合もあり、専門的な指導をしてもらう必要がある。しかしデイサービスにはPT、OTもSTもいない。介護している妻をまた歩けるようにしてやりたいと思うが、リハビリ中止で悪くなる一方だ」と訴えました。

 横浜市片マヒ協会の政時幸生事務局長は、46歳のときに倒れたが、回復に時間がかり、座れるようになったのが発症から10カ月目だったこと、その後リハビリを開始し、3カ月で退院することができたこと、その後もリハビリを続け今日の集会に参加していることを報告。「もし当時日数制限があったら、リハビリを受けられず、今日ここにいることはできなかった」とし、日数制限はやめて欲しいと声を詰まらせました。

 ポリオの会の稲村敦子世話役は、強い痛み止めを打ってこの場にきたと前置きして、ポストポリオ症候群による尊厳を保てないような激しい痛みや家事も十分できなくなり娘にに母親らしいことができないのがつらいと語りました。「今は、急性増悪ということでリハビリを受けているが、悪くならないとリハビリが受けられないことに理不尽さをを感じる」として、制度を変えるために力を貸して欲しいと訴えました。

 NPO法人日本脳外傷友の会の東川悦子理事長は、医療でも介護でも見てもらえない谷間の障害であった高次脳機能障害に診断基準などができ、やっと光が当たるかという矢先のリハビリ日数制限は非常に残念だとして、実際に数年経ってもリハビリを続けていれば、思いもよらぬ回復があって感激する例が周りにもあることを紹介。日数制限撤廃を訴えました。

リハビリを行っている立場から京都桂病院宮崎博子リハビリテーション科科長は、政府のリハビリテーションに対する認識が不十分すぎるという点を告発。呼吸器リハの例を挙げ、呼吸器の機能が低下している患者に負荷をかけて行うリハビリは、医学的な管理のもとで行わなければ危険すらあること、リハビリを中断すると急速に機能が落ち、自力で痰を出せず夜中にパニックになるなど命に直結するとし、厚労省は呼吸器、心大血管のリハに対する認識を根本から改めるべきと述べました。

 また兵庫医科大学リハビリ医学教授でもある道免氏も報告。「この制度ができる以前からリハビリを受けていた方は、打ち切られたら大変だという認識を持っているが、これから発症する患者さんは制限が当たり前となってしまうのが恐ろしい。厚労省は日数制限内に8割の人がよくなるというが、8割の人がよくなったら、あとは良いというわけにはいかない。除外規定も欺瞞的で現実には機能していない。除外するなら疾患を指定せず、リハビリが必要な方すべてが除外されなければおかしい」と述べ、ここまで頑張ってもう一息ともいえるし、これからが正念場ともいえると、さらなる運動継続を呼びかけました。

またフロアから、10年前バイク事故で高次脳機能障害となり、リハビリで奇跡的に発語ができ、言語回復訓練中の息子さんと参加した高次脳機能障害協議会の志村さんが発言しました。

 集会は「リハビリ日数制限は直ちに撤廃を」との集会決議を拍手で採択しました。