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国際シンポ「戦争と医の倫理」を開催--大阪協会


国際シンポ「戦争と医の倫理」に300人が参加しました。

4月8日、大阪協会などでつくる「第27回医学会総会出展『戦争と医学』展実行委員会」主催の国際シンポジウム「戦争と医の倫理」が大阪市内で開催され、全国から約300人が参加しました。これは3月31日から8日まで大阪で開催された第27回日本医学会総会にパネル展示「戦争と医学」を出展した取り組みの一環として行われました。

 シンポでは3人のシンポジストの講演があり、討議が行われましたが、討議の最初で、三重県の尾鷲市からきた元731部隊の隊員が発言。「私は731部隊で笠原班に配属され、病原菌を感染させる実験をやっていた。毎日2〜3体、生きた人を解剖した」と証言。会場に大きな衝撃を与えました。

 講演を行った中国・731部隊罪証陳列館の王館長は、中国人などを用いた人体実験・生体解剖などの実態に触れ、「部隊が行った実験は細菌兵器の製造研究で、細菌戦を起こすことが目的だった」と述べました。

 WHO(世界保健機関)の上級研究員などを歴任した米・ハーバード大学公衆衛生学部のダニエル・ウィクラー教授は、アメリカが731部隊の石井中佐を初めとする関係者の戦犯訴追の放棄と引き替えに、部隊での実験データを独占入手したことを指摘し、「731部隊と取引したアメリカも日本と同じような重荷を背負ってしまった」と述べました。

 シンポの最後には、4年後に東京で開かれる第28回医学会総会で、医学会自身の企画として過去の日本の医学界による戦争加担の検証を要請する文書を拍手で確認しました。