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厚労省交渉続報、奇妙な新事実…平均診療時間のグラフはみずほ情報総研で作られた!?

 

 07年12月7日の中医協の「これまでの宿題事項について─外来管理加算についてA─」の参考資料として提出された「内科診療所における平均診療時間の分布」のグラフは「「時間外診療に関する実態調査」のデータをもとに作られた。
 ところが、グラフの元となる個表データ(個々の調査票の入力データ)が厚労省には存在せず、みずほ情報総研に保管されていることが、その後の保団連の追及で判明した。
厚労省によれば、個表データ自体を受け取っていないという。
 個表データがなければ、グラフは作成できない。この点について問うと、グラフは厚労省の指示で、みずほ情報総研が作成したものらしい。
 厚労省は中医協の宿題を委託企業に外注したことになる。
 08年1月30日の中医協で、原(前)医療課長は宿題に対する回答として、「この外来管理加算とデジタル加算合わせまして約200億円強というふうに見込んでおります。」と述べている。
 この宿題もまた、みずほ情報総研で行ったのか?
 これについて厚労省は明言を避けているが、08年7月9日の中医協で、原(前)医療課長は「5分で切った場合にどの程度の財源が要るかということにつきましては、私どもで行いました時間外診療に関する実態調査のデータを使いながら算出をした」と述べている。
 個表データがなければ、算出はできない。やはり、みずほ情報総研で算出したと考えざるを得ない。
「時間外診療に関する実態調査」の個表データには、3,223医療機関、33,765件の患者個人情報が含まれている。
 同調査の競争入札のための文書「救急医療の提供体制等に関する実態調査」企画提案書作成要領には、
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7 その他(最終ページ)
(4)納入物件
@ 調査結果報告書(印字したもの及び電子媒体)各一式
A 回収した調査票
B 入力データ(電子媒体)一式
(5)納入場所
厚生労働省保険局医療課
(6)当該調査の情報保護及び管理体制
@ 委託業者は、当該調査に取得した医療機関及び患者等に係る情報を他のものに
漏らしてはならない。
A 委託業者は、当該調査に係る委託契約期間終了後、保険局医療課に確認の上、
速やかに入手した情報について消去又は廃棄すること。
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とあり、(6)のAによれば個表データは、委託調査期間(企画提案書作成要領によれば、契約期間は平成19年8月末日である)終了後に、みずほ情報総研から消去又は破棄されたはずでる。
 これについて、再三厚労省に問い合わせたが、回答がなく、保団連は10月7日第三次情報開示請求を行った。
 同日厚労省より連絡があり、

  1. 個表はみずほ情報総研にある。
  2. (厚労省より本項の表現が不適切であるとの指摘を受けましたので、この部分(10/9〜10/10掲載)は削除します。)

とのことであった。
 何故、企画提案書作成要領と契約書の内容が異なるのか、については明確な回答は得られなかった。