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カネミ油症 ボランティア検診
― 未認定の被害者らが受診 ―

(全国保険医新聞2016年2月5日号より)

診察する赤羽根巌東京協会公害環境対策部長 宮川康一神奈川協会公害環境対策部長
診察する赤羽根巌東京協会公害環境対策部長(左)と宮川康一神奈川協会公害環境対策部長(右)

救済求める声いまだ

 有志の医師・歯科医師らによるボランティアのカネミ油症検診が昨年12月12、13日に、愛知県名古屋市の協立総合病院で行われた。2009年に保団連公害環境対策部が長崎県五島市で公害視察会の一環として健康相談等を実施してから、14年に北九州市で有志が検診を行い、今回で4回目だ。
 愛知県保険医協会同県民医連をはじめ、全国の保険医協会から医師10人、歯科医師2人が参加した。名古屋市、豊橋市などに在住の13人が受診した。自覚症状については、コーネル大学作成のCMI健康調査票を用い、医科の各専門科と歯科による診察を行った。今後、14年検診と併せ、検診に参加した医師、歯科医師による集団討議と学会発表が予定されている。
 1968年に発覚した国内最大規模の食品公害カネミ油症は、皮膚症状中心やダイオキシン血中濃度に偏した診断基準により被害者救済が進まず、未認定被害者から抜本的な救済策を求める声が上がっている。

「口腔検診さらに充実を」

 診察した宮川康一氏(神奈川協会公害環境対策部長・歯科医師、保団連公害環境対策部員)は、「今後さらに充実した口腔検診を実施したい」と述べた。受診した未認定被害者は、「今までこのように診てもらう機会はなかったので、感動している」と話した。
 検診は呼びかけ人代表の藤野糺氏(水俣協立病院名誉院長、保団連公害環境対策部員)をはじめ、被害者団体代表や有志の医師らの呼び掛けで実施された。

以上