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【熊本地震】医師・歯科医師ら続々熊本へ

保団連理事・新聞部長 杉山正隆
全国保険医新聞2016年5月25日号より)


 震度7の猛烈な揺れに2度襲われ死者・行方不明50人、家屋の損壊8万棟以上など甚大な被害が出た「熊本地震」で、4月末からの大型連休を中心に、全国の保険医協会・保険医会の会員が続々と熊本県に入り実態把握や支援活動を繰り広げた。
 熊本協会の木村孝文会長や徳永俊英副会長、板井八重子副会長の医院や熊本協会事務所などを訪れ激励するとともに支援に全力を尽くすことを約束。また、発災直後から行政の一員として被災者支援に当たっている熊本協会理事の歯科医師で熊本市中央区役所保健子ども課の吉良直子課長補佐が兵庫、東京、東京歯科、福岡歯科、京都歯科協会の医師・歯科医師らと情報交換した。

息の長い支援を

 5月8日の熊本市役所訪問では、吉良課長補佐が被災者の状況や避難所の運営上の問題、相次ぐ余震で質の良い睡眠が取れていないことなどをメモを示しながら詳しく説明。兵庫協会会員からは阪神・淡路大震災で自らも被災しながら、避難所などを回った経験や、東日本大震災の訪問で得た経験等を話し、情報交換は1時間半にも及んだ。
吉良課長補佐は「震災後8日目にようやく入浴できた。皆が困っているので市として可能な限り対応しているが、反省点も多い。こうした訪問を受けるのが非常にありがたい。保険医協会に入っていて本当に良かった」と話した。「避難が長期化する人が少なくないと懸念している。炭水化物や脂肪を多く取っているのに、運動は極端に少なくなっている。ふだんならできるうがいや歯磨きも不十分なうえ、車中泊の人の実態は市でも把握しきれない。医師・歯科医師の皆さんの息の長い支援をお願いしたい」とも。

「がんばり過ぎないで」

 訪問した会員からは、震災などで気が張りつめて頑張りすぎる「震災ハイ」と言われる状態になっていることへの懸念と「先生自身が被災者だ。保険医協会や保団連もできることは何でもするので頑張りすぎないで」との声も。吉良課長補佐は「分かりました。適度に休みながら業務に当たりますので安心して下さい」と笑顔を見せた。
 大型連休明けも各協会の事務局員が被災会員の医療機関への訪問を精力的に実施した。また、会員の医師・歯科医師らも支援活動をした。
 発災から1カ月がたち、「エコノミークラス症候群」「生活不活発病」などと言われる状態などで亡くなったり体調を崩す被災者が増えてきたとの報告もある。震災復興には長期間かかると予想される。

以上