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必要なワクチンを無料で
―塩崎厚労大臣に要請―

全国保険医新聞2016年9月25日号より)


要請後に記念撮影する塩崎厚労大臣と患者団体や協会、保団連のメンバー

 ワクチンで防げる感染症から国民を守るための政策の実現を求めて9月8日、リレートーク集会と塩崎恭久厚生労働大臣への要請が行われた。主催は子ども支援ネットワーク。保団連はこの取り組みに賛同し、住江憲勇会長や宇佐美宏副会長らが参加した。集会と要請の模様はNHKとTBSで放映された。

「命を守るワクチン行政に」要請で塩崎厚労大臣

 9月8日に行われた「希望する子どもたちにワクチンを」リレートーク集会と塩崎恭久厚生労働大臣への要請の内容を紹介する。

 リレートーク集会では住江会長が、協会・保団連が取り組んできた予防接種行政改善の運動を紹介し、今後も国民の命と健康を守るために運動していくと述べた。

麻しんの流行に危機感

 乳児期の麻しんウイルス感染が原因で発症する難病、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)の家族会のメンバーは、現在麻しんが全国で広まっていることへの危機感を表した。「日本では麻しんの定期接種は1歳で打つ。それ以前に感染しないためには集団免疫が必要」と述べ、感染拡大防止のため、子どもだけでなく成人にもワクチン接種を呼び掛けた。今年は海外から持ち込まれたウイルスによる感染が全国的に拡大している。国は2008年度から5年間、中学1年生と高校3年生を対象に定期接種とは別に特例でMRワクチン(麻しん、風しん混合ワクチン)接種を行ったが、接種率は不十分であった。当時特例接種から漏れた大学1年生相当以上の定期接種が1回だった世代と合わせると、現在16歳から30代後半は免疫が不十分であり、早急な対応が必要だ。また成人の麻しん感染が疑われる患者は内科や皮膚科を受診するため、小児科以外の医療機関における適切な対応も必要となってくる。

MRワクチン接種向上など求める

 集会終了後には塩崎厚労大臣と古屋範子同副大臣に、▽成人のMRワクチン接種向上▽ロタウイルス感染症、おたふく風邪ワクチンの早期定期接種化▽0歳児へ定期接種化されたB型肝炎ワクチンについて、経過措置として3歳未満児のキャッチアップ接種を行うこと―等を要請した。塩崎大臣は、「国民の命を守るワクチン行政にしていくため、ワクチン行政をゼロベースから見直す検討を行っており、現在とりまとめ中である」と、予防接種行政の改善を約束した。

以上