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国会議員「署名しっかり受け止めた」
―STOP!!患者負担増署名18万筆を国会集会で提出―

全国保険医新聞2016年10月5日号より)

患者の窮状を訴える医師・ 歯科医師の発言が
相次いだ集会のもよう
全国から集められた署名

 全国保険医団体連合会は9月29日、国会内で集会を開き、保団連、保険医協会・医会で取り組んできた「ストップ!!患者負担増」署名約18万筆を国会議員を通じて提出した。

 

厚労省で負担増検討進む

厚労省は29日にも社会保障審議会医療保険部会で、70歳以上の高額療養費制度の月額上限の引き上げなどに関する検討を進めた。昨年まとめられた社会保障費削減計画を具体化するもので、年末に向けて結論を得る方針だ。

 

訴えは切実

 国会内の集会で開会あいさつした宇佐美宏副会長は、政府が計画する患者負担増と給付削減は貧困と格差を拡大すると指摘し、医療改善を目指す大きな運動をつくっていこうと呼び掛けた。
 武村義人副会長は、保団連が会員医療機関を対象に行った調査で4割の会員が経済的理由による治療中断を経験していると紹介。「署名に取り組んだ医療機関数は前回から1300増えて6500件になった。それだけ『ストップ患者負担増』の声は切実だということだ」と訴えた。
 住江憲勇会長は「18万筆の署名に確信を持ち、さらなる取り組みに力を入れていく」と語った。 
 参加した医師・歯科医師から、「国保の高すぎる保険料が払えず『無保険』に陥ってしまう」「モンスターペイシェントの背景には経済的困窮があった」「医療・介護の充実は経済波及効果が高い」などの報告が続いた。
 また、全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長が患者の立場から負担増への不安を訴えた。
 集会には全国から200人が参加。衆参の国会議員16人も駆けつけ、「署名をしっかり受け止めた」「署名の重みを国にぶつける」などと話した。


高額療養費制度は命綱

全国がん患者団体連合会理事長天野慎介
(9月29日の保団連の国会集会での発言より)

 全がん連は、カネの切れ目が命の切れ目にならないよう、必要な医療を十分に提供できる制度を求めて活動してきた。
 がん患者にとって高額療養費制度は命綱だ。以前は制度を利用する際にも、窓口で一時的に全額を支払わなければならず、そのために借金をするがん患者もいた。全がん連では是正を長年要求し、ようやく限度額適用認定証が導入されて、負担が若干軽減された。しかし現在でも、長期間継続して治療を受けている患者の中には、家のローンや家賃に匹敵する金額を毎月支払う人もいる。今でもこんなに負担が大きいのに、上限が引き上げられ、さらに負担増になれば、必要な治療を受けられなくなるのではないか。非常に危惧している。
 また、政府は現在、高齢者に対する医療給付の制限を進めているが、これは高齢者に留まらず、働く世代にも広がっていくのではないかと不安だ。
 多くの医療者の方が、患者のため、医療を守るためにと声を上げていることに、患者の一人として感謝したい。

以上