2015・No.1188
月刊保団連 5
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記事PDF特集
新専門医制度と総合診療専門医
インタビュー
日本専門医機構副理事長 有賀 徹さん
日本専門医機構の発足から１年が経過し、2017 年4 月には新制度による後期研修が始まる予定だが、新たな専門医制度とは、どのような中身になるのか。徐々に具体的な姿を見せ始めた新専門医制度の内容や、この間の議論について、日本専門医機構副理事長の有賀徹さんに聞いた。
新専門医制度の論点
●2014年７月に専門医制度整備指針（第１版）が出され、確固とした専門医制度ができることを期待している。しかし、基本診療領域専門医の育成に力点が置かれsubspecialty の専門医取得がどうなるか、さらに頭痛専門医や脳卒中専門医などの現在広告できない３階部分の専門医がどうなるか、総合診療専門医の受け皿はどうなるのであろうか、また指導医が疲弊しないか、地方の市中病院から再び医師がいなくなって再び医療崩壊に結びつかないかなどの多くの問題点がある。議論されたことの詳細な公開とともに、最終的にはパブリックコメントを求めて欲しい。
「総合診療専門医」と地域医療
〜その概要と論点〜
〜その概要と論点〜
● 総合診療専門医を含む新専門医制度の全体の概要と経緯を示し、国民医療を守る立場から、その中で懸念される点をいくつか指摘する。
● 今回の目玉である総合診療専門医制度の創設が、「社会保障・税一体改革」路線の文脈の中で捉えることの重要性を強調する。
● 最後に、地域医療を守る立場から、今後の運動として「闘いと対応」の視点が重要であることを強調する。
● 今回の目玉である総合診療専門医制度の創設が、「社会保障・税一体改革」路線の文脈の中で捉えることの重要性を強調する。
● 最後に、地域医療を守る立場から、今後の運動として「闘いと対応」の視点が重要であることを強調する。
患者から見た専門医と総合診療医
● まずは例として糖尿病における専門医の実情を明らかにする。
● 正しい医療理念を共有し専門医の諸制度に対する患者の疑問・要望を示す。
● 専門医制度の目的「質の向上」には医師と患者の信頼関係を基軸とすべきである。
● 正しい医療理念を共有し専門医の諸制度に対する患者の疑問・要望を示す。
● 専門医制度の目的「質の向上」には医師と患者の信頼関係を基軸とすべきである。
皆保険・自由開業制のフランスにおける専門医制度
● フランスには11の専門医課程が設定されており、それは国によって認定される。フランスでは必要量を勘案して地区単位ごとに各専門医養成コースに入ることができる医師数が制限されており、医学生は卒業時に受ける「全国クラスわけ試験（ECN）」によって専門課程および研修をうける地域を決める。
● フランス政府は医療費の適正化および人口高齢化に適した医療提供体制にすることを目的にプライマリケアの充実を目指しており、2005 年の改革で一般医を専門医の一つとして再定義している。
● フランス政府は医療費の適正化および人口高齢化に適した医療提供体制にすることを目的にプライマリケアの充実を目指しており、2005 年の改革で一般医を専門医の一つとして再定義している。
診療研究
カネミ油症発生46年後の未認定患者検診報告（下）
在宅要介護患者における医療や介護サービス利用の効果の検討
●在宅医療を行っている患者において、介護保険下の種々のサービスの利用がADL の改善に有効な
手段となり、早期対応が時に功を奏することが多い。
●当検討において、2013年度の28例の患者について、多種のサービス利用によって50％の患者が 改善を見ることができた。
●一方では、地域医師や訪問看護などのスタッフ不足がこのような活動の妨げになっていることから 包括的なサービス利用計画の検討が必要である。 〈Key word：病診連携、在宅死亡率、医師・看護師不足〉
●当検討において、2013年度の28例の患者について、多種のサービス利用によって50％の患者が 改善を見ることができた。
●一方では、地域医師や訪問看護などのスタッフ不足がこのような活動の妨げになっていることから 包括的なサービス利用計画の検討が必要である。 〈Key word：病診連携、在宅死亡率、医師・看護師不足〉
小児歯科医療の勘どころ
─みんなで考えよう子どもたちの口の健康─
─みんなで考えよう子どもたちの口の健康─
第１回 小児歯科の変遷
● 2014年11月に東京歯科保険医協会の学術研究会で講演したものを改めてシリーズで執筆する。
診療所に初めて来院する保護者と小児患者をイメージしながら、対応のポイントや治療の工夫、紹
介する場合のターニングポイントなど、いち開業医としての経験を踏まえてお話したいと考えてい
る。そして、歯科医師レベルで子どもの育ちを考える機会になれば幸甚である。
文化
初期宇宙を探る
第５回 天の川銀河の誕生
■ 宇宙で星が誕生するようになると、やがて星の集団である銀河が形成されるようになる。はじめは小さな星の集団が多数生まれ、それらが合体し、1 0 0 0 億個もの星からなる天の川銀河のような大銀河に成長していったと考えられている。
■ 天の川銀河の中には、初期に生まれた年齢の高い星も存在している。またその周囲には、星の数の少ない小さな銀河が相次いで見つかってきており、天の川銀河形成との関連で注目されている。
■ 天の川銀河の中には、初期に生まれた年齢の高い星も存在している。またその周囲には、星の数の少ない小さな銀河が相次いで見つかってきており、天の川銀河形成との関連で注目されている。
2014 年度 保団連「歯科会員アンケート」結果
シリーズ
会員
ドクターのつぶやき川柳
編集後記・次号のご案内
