“中立でふつう”がつくる政治的閉塞
ベルリンの壁崩壊30年に考える
野口雅弘
インタビュー 正しい雇用管理は信頼される医療機関の基本
●「働き方改革」などにより、雇用のあり方や労働関係法制の変化が急速に進んでいる。この動きは医療機関経営にも影響を及ぼす。こうした動きの中で、医院経営と雇用管理はどのようにあるべきか。年11月に『医院経営と雇用管理』改訂版の発行を予定している全国保険医団体連合会経営税務部の太田志朗部長に聞いた。(聞き手=編集部)
太田志朗
「人生の最終段階」のガイドラインにどう向き合うか
生きる意欲、食べる意欲を見逃さない
●2018年に改訂された「人生の最終段階の医療・介護の決定プロセスのガイドライン」は、医療・介護関係者から高い関心を集めているが、運用の仕方によっては、患者に必要な医療・介護サービスが提供されなくなる危険性も懸念される。本稿では、本人の意思確認ができる場合とできない場合など、筆者が経験した症例を紹介しながら、「人生の最終段階」を判断するときにどのようなことを留意するべきかを考える。
北村龍男
薬剤耐性(AMR)
対策と抗菌薬適正使用(1)
●カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の世界的な拡散を受けて、日本でも薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが策定された。その主要な項目は、@普及啓発・教育、A動向調査・監視、B感染予防・管理、C抗微生物薬の適正使用、D研究開発・創薬、E国際協力であり、2020年までに抗菌薬使用を減らし、薬剤耐性菌検出率も減らすという高い目標を掲げている。日本の抗菌薬使用の現状は、内服薬、小児例での使用が多く、第3世代セファロスポリン、マクロライド系薬、キノロン系薬が多いのが特徴である。
八木哲也
ビタミン発見物語
第6回 ビタミンB複合体(その2)と幻のビタミンたち
・新ビタミンの発見競争は1948年に抗悪性貧血因子が初めて単離され、ビタミンB12 と命名されたことで終わった。それ以降も、さまざまな微量栄養素の存在が「ビタミン」として報告されたが、それらはビタミンについての近年の厳格な基準を完全には満たすことができず、一部は「ビタミン様作用物質(本文中では太字で表示した)」に分類されたが、他の多くは「幻のビタミン」として忘れ去られた。
笠原 浩
雇用問題 210
メンタルの病気で出勤できない試用期間中の職員の解雇は可能か
曽我 浩