ブックタイトル医の倫理
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医の倫理
パネルディスカッション4パネルディスカッション発言者土屋貴志氏/川田龍平氏石田勇治氏/平岡諦氏質問者山崎利彦氏/埼玉県(埼玉県保険医協会常任理事・山崎外科泌尿器科診療所)質問者安田雅章氏/大阪府(大阪府保険医協会副理事長・医療法人安田クリニック)埼玉県保険医協会の山崎と申します。今回のタイトルは『日本の医の倫理』という風に強調大阪保険医協会の安田です。患者申出療養に関して意見があれば教えてほしいです。されていますが、日本人だけの、その中の医師だけの問題ではなく、世界中の全ての人々が共有すべき倫理をまず考えることが非常に重要なのではないかと思います。普通の市井の人々が、特に戦争でもない日常的な時でも非常に残虐な行為を行ってしまうことが十分にあるということが分かっていますので、まずは世界中の人々が倫理について語り合い、共有することが大切ではないかと思うのです。その上で、特に医師にとって必要なものを強調し、世界中の人々とも共有するということが、一見遠回りなようですけど一番重要なことではないかというのが、今日1日で思ったことです。その辺についてのご意見を伺えたらと思います。よろしくお願いします。土屋1つの目のご質問「日本の医の倫理といっても日本人だけじゃない、医師だけじゃない」ということで私の方からまずお答えしますと、倫理学者としては非常に有り難い意見ですね。倫理学というのは普通の人々を相手にします。ただ、医療倫理学として医学教育の立場に立つと、やはり医師にとっても必要であるということです。後者の医療倫理学、つまり医療に特化した問題ということについていうと、医療というのは基本的に倫理的ジレンマを抱えているものだと私は思っているので、そこをちゃんと押さえた上で考えてください、ということを医学生には言っています。質問者高橋徳氏/岐阜県(米国ウイスコンシン医科大学教授)岐阜県から来ました高橋徳と申します。先ほど平岡先生が「医者と患者の間で第三者の意向が優先される」とおっしゃいました。製薬業界の意向というのは非常に大きいと思います。また政治家と製薬業界平岡患者の人権侵害が起こる点において、医師の役割というのは非常に大きいです。だからこそ、医師の医の倫理によってゲートキーパーになってくださいということです。医師がやらなければ患者の人権侵害は起こらないということがほとんどだろうと思われますので、医師にゲートキーパーになってくださいというのがジュネーヴ宣言の9、10項だろうという風に考えています。の間でも、非常に多額の政治献金が行なわれています。こういった製薬会社からの政治献金ないし研究助成金を法制化し、規制していくような動きはあるのでしょうか?土屋2つ目と3つ目のご質問は川田さんにお願いされていますが、1つ目は製薬業界が医師に対しても非常に大きなお金を出しているし、政治家に対しても大きな献金を出しているので、その辺いかがでしょうかというご質問。もう1つは患者申出療養についてということです。36