ブックタイトル医の倫理

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医の倫理

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医の倫理

パネルディスカッション「ここがなくなったら、ここで暮らしていけない」と言う。そのシーンが出た後でも、元厚労大臣と嘉山先生はっています。医師の問題だけではないだろうと。その点をどうお考えか教えていただければと思います。淡々と「それは地域枠でどうする」とか何とか、とにかく患者さん第一じゃない理論が続くのです。本当に731部隊の感覚がずっと続いているんだなということを肌で感じて参りました。時間もありませんので簡単に言いますと、私が十数年取り組んできた中で考えるようになったことは、今のままでは日本の医は変わらないということです。特に集団的自衛権の問題です。埼玉県でオール埼玉1万人行動というものの呼びかけ人になっていますが、医師会が集団的自衛権に反対したというのはあまり聞いたことがないですよね。弁護士さんの団体はちゃんと反対しています。なのに人の命を守る医療界が反対しなくて、いつ反対するの?今でしょ、ということだと思います。私自身は3月に引退して4月からフリーになりますので、こういう会に顔を出したり、公共放送からは恐らくお呼び質問者斉尾武郎氏/静岡県(フジ虎ノ門健康増進センター・センター長医師)精神科医の斉尾と申します。昨日、医学会総会に行ってきましたが、テーマに精神医学や小児科、産婦人科といったものが一切ありませんでした。医学会総会といいながら偏りまくっている。そこで今回のような問題が取り上げられないのは当然です。また、産業医は点数がとれるからということで、医学会総会でもそのコーナーはすごく混んでいました。とにかく偏りまくっているんです。その事実ももっと皆に伝えてもらいたいと思います。がかからないと思いますが、それでもがんばってやりたいと思います。せっかくですから、2月に出版した『本当の医療崩壊はこれからやってくる』という本を紹介させてください。もしよかったらこれを買っていただくか、本屋さんで見つけたら目立つように置き換えていただくか、近くの図書館に購入希望図書として書いていただきたい。というのは、私が今すごく感じているのは、医療関係者だけで運動しても駄目だということです。集団的自衛権反対とか、九条改憲反対とか志高くがんばっている人たちの橋渡しをする役割を、本当は無口だけどこれからがんばってやっていきたいと思っております。御礼と感想を兼ねてお話しさせていただきました。どうもありがとうございました。質問者西里扶甬子氏/東京都(ドイツテレビ協会(ZDF)東アジア総局東京支局プロデューサー)西里と申します。3.11以降、ジャーナリストとして放射能と健康被害の問題をテーマにしています。もちろん原子力マフィアと呼ばれる人たちの中にはお医者さまも加わっていますが、放射能の影響で物理的・精神的に被害を受けている人たち、また原因が分からないままとにかく体調が悪いという方々の状況、そして2人に1人は癌にかかるという状況について、医師の立場でどのように感じられていらっしゃるでしょうか?司会他にご質問やご意見がありましたら、もう少しお受けできると思います。土屋とりあえず平岡さん、天皇の責任と放射能の問題についてお願いします。質問者青山邦夫氏/埼玉県(埼玉県保険医協会副理事長医師)埼玉の保険医協会の青山です。平岡先生にご質問します。人権擁護ということが出てきましたが、戦前の731部隊も含めたそういうものが、なぜ未だにされていないのか、その原因は何なのか?ということを考えた時、僕は東京裁判も含め超A級裁判で天皇を裁かなかったことが大きな原因ではないかと思平岡天皇制については、ポツダム宣言でまず軍国主義を撤廃しよう、そして民主主義を確立しようということを日本が受け入れたということだと思っています。天皇制はなくさなくても、今のかたちで軍国主義はいけるだろうという判断で残した。そのように理解していますが宜しいでしょうか?それから、被曝の問題。これはまさに人権の問題だと思います。国民全体が「人権尊重」を当たり前のように認識してしまっている。国民は「人権を擁護しろ」という要求をして然るべきなのに、それをする力がない。そ38