健保組合が赤字の理由は?



医療「改革」が避けられない理由の一つとして、健保組合財政が赤字であることがあげられています。

 財政が悪化した原因はどこにあるのでしょうか。1つは、国が老人医療への国庫負担割合を45%から35%へ引き下げたことで、健保組合からの老人医療への拠出金割合が33%から40%へと過度に増加したことです(下図左)。二つには企業のリストラによって健保組合の被保険者が減少(下図中)、保険料収入が大幅に減少したことです(下図右)。

 このように健保組合財政の悪化の主な原因は、保険料収入の大幅減少であることがわかります。政府が老人医療への国庫負担率を元に戻すことも必要です。