日本の健康寿命は世界一−−WHOが発表

 WHO(世界保健機関)は、12月18日、「ワールド・ヘルス・レポート2003」を発表しました。それによると、日本の平均余命は引き続き世界一で、女性85.3歳、男性78.4歳。またこの内、長期の病気等で「不健康」な期間を除いた「健康寿命」も女性77.7歳、男性72.3歳で第1位となっています。

 一方、日本の保健・医療支出の対GDP比(2001年)は8%で、ノルウェー、エルサルバドルと同率で192カ国中33位と、国際的に見て日本の医療費支出は多くないことも、示されています。

 WHOは、今同じ時点で生まれた日本の女児が85年生きる可能性を持っているのに対し、アフリカの多くの国の女児は36歳までしか生きられないし、専門家による治療も十分受けられない現状だとして、こうした格差是正の行動を推進することが国際社会の急務であるとしています。