相次ぐ負担増で1日当たり患者数85万人減少

 厚生労働省が03年12月25日に発表した「2002年患者調査の概況」によると、02年10月の1日当たり外来患者数は647万8000人で、前回調査(99年)に比べて約35万人減、前々回調査(96年)となら約85万人も減少していることが分かりました。これは相次ぐ患者負担増により、受診を手控えている人が増えていると思われます。

 前々回の96年調査の翌97年には健康保険の本人2割負担が行われました。この影響もあり、96年から99年にかけて、1日当たり外来患者数は約50万人減少しました。さらに02年10月には老人医療の1割〜2割負担もあり、さらに35万人が減少したものと思われます。

 医療機関別に見ると、前回調査に比べて病院では18.1万人減(8.5%減)、一般診療所では17.6万人減(5.0%減)、歯科診療所では0.2万人減(0.2%減)となっています。