2004年度厚労省予算案の概要

 04年度の厚労省予算案は、高齢化等による自然増9,100億円を1,000億円以上削減し、前年度比8,100億円増、率にして4.3%増の19兆6,391億円となっています。

 03年度比で減少している主要項目としては、政府管掌健康保険(政管健保)への国庫補助金マイナス291億円があります。これは健保本人等の3割負担化が実施された03年度から顕著に減少している(02年度比で1,001億円減)ことが分かります。

 別の減少項目としては介護サービス基盤整備費が03年度比で286億円減となっています。政府は03年度から介護保険の保険料を引き上げておきながら、介護基盤(介護施設等)への予算を減らしてきていることが分かります。

 

01年度 02年度 03年度 04年度案
厚労省予算 "173,068" "181,116" "188,291" "196,391"
(増減額)
"6,360"
"8,048"
"7,175"
"8,100"
(増減率)
3.8%
4.7%
4.0%
4.3%
●主要費目
政管健保国庫補助
"9,592"
"9,088"
"8,087"
"7,796"
(増減額
444
-504
"-1,001"
-291
健保組合助成費
262
279
199
155
(増減額)
-6
17
-80
-44
国保助成費
"33,470"
"35,674"
"37,239"
"37,728"
(増減額
"2,396"
"2,204"
"1,565"
489
老人医療給付費負担金
"20,254"
"21,013"
"22,615"
"25,434"
(増減額
790
759
"1,602"
"2,819"
政管・組合・国保・老人 計
"63,578"
"66,054"
"68,140"
"81,238"
介護サービス基盤整備
"2,176"
"2,298"
"2,025"
"1,739"
(増減額
-93
122
-273
-286
介護保険給付費国庫負担金
"14,152"
"14,840"
"15,899"
"17,921"
(増減額
"1,240"
688
"1,059"
"2,022"
年金給付費国庫負担金
"52,954"
"54,919"
"56,284"
"58,246"
(増減額)
"1,425"
"1,965"
"1,365"
"1,962"