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「先発品の薬価引き下げを」57%
岐阜協会がアンケート

(全国保険医新聞2015年12月5日号より)

 

 岐阜県保険医協会では、8月から9月にかけて「後発医薬品の使用等に関する会員アンケート」を実施した。結果の一部を紹介する。
 後発医薬品の処方については、「大いにある」との回答が124で37.0%、「ある」が172で51.3%となった。「あまりない」との回答は34で10.1%、「全くない」は5で1.5%だった。
 「大いにある」「ある」と答えた会員に、後発医薬品について「この薬剤については先発医薬品を使いたい。後発医薬品には変更したくない」という「こだわり」はあるか聞いたところ、「ある」との回答が43.3%、「ない」が56.7%となった。

「有効性に疑問」不使用の理由で最多

 後発医薬品の処方が「あまりない」「全くない」と答えた会員にその理由を聞いたところ、「有効性に疑問」が最多で46.7%、次いで「商品名が多すぎて医療過誤が心配」23.3%、「安定供給されるか不安」15.0%となった。
 後発医薬品を処方することが「大いにある」「ある」と答えた会員に、後発医薬品を使用することで不具合を経験したことがあるかを聞いたところ、「多々ある」が2.8%、「ある」が43.7%、「あまりない」が46.5%」、「全くない」が6.6%だった。また、同様の会員に、患者の反応を聞いたところ、「大変良い」が1.1%、「良い」が60.1%、「あまり良くない」が24.6%、「悪い」が1.8%だった。

参照価格制度に「反対」6割超

 後発医薬品の使用推進については、「推進すべき」との回答が84で25.5%、「推進すべきでない」が111で33.6%、「分からない」が134で40.6%となった。
 特許期間が切れて後発医薬品が販売されている先発医薬品について、後発医薬品の薬価までしか保険給付を行わず、これを超える分は患者負担とする「参照価格制度」については6割以上が「反対」と答えた。
 特許期限切れの先発医薬品の薬価を後発品の薬価並みに引き下げることについては、約6割が「賛成」とした(図)。
 アンケートは2015年8月から9月にかけて実施。対象者数(FAX登録している医科会員数)は880人。回収数は337。回収率は38.3%。

以上