診療報酬改定 本体0.49%引き上げ
―全体はマイナス―
(全国保険医新聞2015年12月25日号より)
政府は2016年診療報酬改定の改定率について、医師・歯科医師の技術料など本体をプラス0.49%とすることを決めた。薬価と医療材料は1.33%程度引き下げ、全体の改定率はマイナスとなる。12月21日午後の財務、厚労の大臣折衝で決定する。
全体のマイナス改定は08年度改定以来8年ぶりだが、消費税補填分を除けば2014年度改定も実質的にマイナス改定。2回連続のマイナス改定となる。
連続マイナスは「医療崩壊」に
診療報酬は公的医療保険が対象とする医療サービスの価格。マイナス改定は、医療の質・量、内容を制限し、医療機関の経営のみならず、地域医療の充実にも逆行する。
02年〜08年の連続マイナス改定は深刻な「医療崩壊」もたらした。今回の改定を再びその引き金としてはならない。
以上