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マニフェスト2005

(「公明新聞」05年8月18日号から抜粋)


(3)医療ー「治療中心から予防重視」へ転換


 日本の医療を「治療中心」から「予防重視」へと転換します。これによって、医療費の増大を抑制します。このため、生活習慣病予防のための健診体制、個別指導体制の充実や運動療法などの予防の取り組みを強化します(1970年代にアメリカが立ち上げた国家的プロジェクト「ヘルシー・ピープル」が成果を挙げたことを参考に、日本も「健康日本21」を推進していますので、より「健康な日本人」へと予防重視の運動を強力に推進します)。

 医療の高度化や医療安全体制の強化を進め、質の高い医療を提供するとともに、医療・治療の必要な人の自己負担の増大をできるだけ抑制するなど、安心して医療が受けられる制度へ改革します。

・がん対策の強化(がん対策予算の倍増)

 地域がん診療拠点病院の整備、がん情報センターの整備、がん治療専門医の育成、新しい治療方法、新しい治療薬の開発促進を進めます。

・80歳になっても自分の歯を、20本以上保つために、歯科検診と自己管理を通じて、健康づくりを行う「8020(ハチマルニイマル)」運動を推進します。

・新たな高齢者医療制度創設、保険者の再編統合、診療報酬体系の見直しを行います。

・地域(自営業者・専業主婦・フリーター等)や職域(サラリーマン)における健康増進、予防の取り組みの連携強化を図ります。

・医療や介護にかかる自己負担を家族で合算し、負担が高額な場合に軽減を図る新たな高額療養費制度を実施します。

・女性専門外来の全都道府県での開設をめざします。

・生涯を通じた女性の健康支援を充実させます。骨粗しょう症や貧血、乳がん、子宮疾患等の予防と早期治療のために、成人女性に対する健診の普及と充実を進めます。思春期外来における相談や無料健診を実施します。

・アレルギー疾患対策を抜本的に強化します。国公立病院のアレルギー科の増設、全都道府県における公立・民間のネットワークの強化などを図ります。

・温泉を活用した健康づくりの推進を図ります。温泉療法医、温泉利用指導者(員)などの人材を確保します。温泉施設、旅館を「健康増進施設」として活用します。