2004年5月18日
全国保険医団体連合会
会長 室生 昇
年金法案の成立見送りを求める要請
拝啓 国政の重責をになってのご奮闘に敬意を表します。
さて、現在国会で審議中の年金法案につきましては、ご承知のように、7閣僚の国民年金保険料未納に続いて、小泉首相、公明党三役の未納が明らかになりました。
また、参議院本会議の代表質問では、これまで政府が主張していた保険料引き上げの頭打ち、年金額の5割保障がごまかしであったことを坂口厚労相自身が認める答弁をしています。最近の世論調査では7割近くが今国会での成立を見送るべきと回答しています。
今回の法案は、保険料の連続引き上げと年金給付の15%カットを柱とするものです。国民の可処分所得の減少は、医療費負担増のもとで医療を受ける権利を脅かすことにもつながり、私どもとしても到底納得できません。
法案本体はもちろん,全国会議員の国民年金保険料の納付状況を速やかに明らかにし、徹底的に審議を尽くし、多くの国民の納得が得られなければ、今国会での成立は見送るべきです。
その上で審議の中で新たに明らかになった問題を含め、現在年金制度が抱えている問題点を洗い直し、改めて国民の前に改善策を示すよう要求します。
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