有事関連法案の採決強行に抗議します

　昨日、政府・与党は、参院本会議において、有事関連法案の採決を強行し、成立させました。今回の有事関連法案は、米国がおこなう戦争に自衛隊を参戦、協力させ、その戦争に国民や自治体を強制的に総動員するものです。憲法じゅうりんの悪法をまともな審議もせず、採決を強行し、成立させた暴挙に対し、満身の怒りをこめて抗議します。

　私たちは、日本政府が国際政治のなかで果たすべき責務は、自衛隊が多国籍軍に参加することではなく、また米国の要求にこたえた有事法制の具体化でもなく、世界とアジアの平和秩序を構築することであり、イラクからの自衛隊の撤退と国連を中心にした真の人道復興支援など、平和憲法の具体化であると考えます。

　戦争は命と健康にとって最大の脅威です。私たちは、人命を守ることを最大の使命とする医師・歯科医師の団体として、平和を脅かすいかなる策動に対しても、平和を願うすべての人々とともに、全力をあげてたたかうことを強く表明します。