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米軍によるファルージャへの総攻撃の即時中止と、不当な米国の占領支配に加担する自衛隊の撤退を求める決議


 いま、米軍によるファルージャへの大規模な空爆が続けられ、何の罪もない市民の命も多数奪われています。医療機関も攻撃されるなど無差別殺戮とも言える米軍によるファルージャへの総攻撃は、断じて許すことはできません。命と健康を守ることを使命とする医師・歯科医師として、満身の怒りを込めて抗議の意を表明します。

 自衛隊宿営地にロケット弾が直撃されるなど、イラク国内の治安状況は今後悪化する事態が危惧されます。さらに、オランダとハンガリーも軍隊を撤退させることになっています。

イラク戦争が「大量破壊兵器の所有」という「大義」のないものだったことは、当の米国自身の調査結果でも明らかになっています。小泉首相は、米軍のファルージャ攻撃を「成功させなければならない」、また、自衛隊の宿営地を「非戦闘地域」と述べるなど、無法な戦争を続ける米国追随の姿勢をあらわにしています。

 私たちは、開業医宣言において、「人命を守る医師はいかなる戦争をも容認できない。私たちは歴史の教訓に学び、憲法の理念を体して平和を脅かす動きに反対」することを医療に対する基本姿勢として明らかにしています。

 その立場から、以下決議します。

1、米軍はファルージャ攻撃をただちに止めること。

2、日本政府は、米国に対しファルージャ攻撃をただちに中止するよう要請すること。そして、イラク派遣基本計画に基づく派遣期限(12月14日)を延長せず、不当な米国の占領支配への加担をやめ、自衛隊を撤退させること。

以上

2004年11月14日
全国保険医団体連合会
第10回理事会決議