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介護保険法案の衆院厚労委採択に抗議します


2005年4月27日
全国保険医団体連合会
会 長  室生 昇


 本日27日、政府与党および民主党の賛成により、衆議院厚生労働委員会で介護保険「見直し」法案が採択されました。

 同法案は、軽度要介護者のサービス利用の縮小、施設入所や通所介護の食費、居住費の全額利用者負担、さらに保険料のアップなど重大な問題点を抱えた法案です。

 とくに、政府が今回の「見直し」の目玉としてきた予防給付の創設については、現行の介護給付が軽度介護者の状態悪化を招いているという政府の主張そのものが、政府自身の新たな資料によって覆されるなど、「はじめに給付削減ありき」の見直しであることが明確になっています。それにもかかわらず、採択を強行したことに強く抗議するものです。

 与党と民主党との間で合意された修正事項は、審議の中で明らかになった「見直し」の問題点を何ら改善するものではありません。民主党の衆議院厚生労働委員は、そのほとんどが委員会審議でも法案への異議を表明してきました。また、同党議員の中には「見直し」法案に反対する請願署名の紹介議員を引き受けた議員も少なくありません。それにもかかわらず、小手先の修正で賛成に回ったことは、まったく納得できません。参議院の審議では、改めて法案への態度の再検討を求めるものです。

 介護保険法案の問題点については、この間の運動と国会審議によって、マスコミも注目し始めています。我々は、さらに運動を強め、参議院での徹底審議、廃案を要求していきます。

以上