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内閣総理大臣 野田佳彦 殿
防衛大臣   一川保夫 殿
外務大臣   玄葉光一郎 殿
沖縄及び北方対策担当大臣 川端達夫 殿

2011年12月5日
全国保険医団体連合会
会長 住江憲勇

一川防衛大臣の罷免、評価書提出の断念と
普天間基地の無条件撤去を求める

 

田中聡沖縄防衛局長が沖縄県民と女性を侮辱する暴言を吐いたことは、「米兵による少女暴行事件や県民の尊い命が奪われた事件・事故など、米軍基地があるがゆえに筆舌に尽くしがたい苦しみと痛み、人権蹂躙を戦後66年も強いられている」(沖縄県議会決議)歴史と現状に目を向けることなく、辺野古での米軍新基地建設の環境影響評価の評価書提出が「女性に対する性犯罪」を例えにして「犯罪に値する行為」だと自ら表明したものであり、私たちは厳しく抗議するものである。

一川防衛大臣は田中氏を更迭したものの、一川大臣自身も1995年に沖縄県で起きた米兵による少女暴行事件の「詳細は知らない」と発言し、普天間基地の「移設」に向けた環境影響評価書の年内提出の方針は「いささかも変わりない」と公言している。

これら防衛省高官の暴言や大臣の態度は、沖縄の歴史や県民の思いにあるのではなく、米国にしか向いていない防衛省の本質を図らずも露呈したものであり、田中前沖縄防衛局長の明確な処分を行い、一川防衛大臣を直ちに罷免すべきである。

しかし、本日(5日)の衆議院予算委員会で野田首相は、一川防衛大臣の更迭はしないと表明した。
当会は、野田首相の一川防衛大臣に対する任命責任を問うとともに、国民の生命と健康を守ることを使命とし、またあらゆる戦争に反対し核兵器廃絶をめざす医師の団体として、以下のことを強く要求する。


1.田中前沖縄防衛局長の明確な処分を行い、一川防衛大臣を罷免すること。
2.普天間基地の「移設」に向けた環境影響評価書の提出は断念すること。
3.普天間基地は辺野古への移設を止め無条件撤去すること。


以上