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※全国保険医団体連合会では、安倍総理大臣及び駐日米国大使に対し、下記の抗議文を送付しました(PDF版はこちら)。


米軍属による女性暴行・殺害・遺棄に抗議する

2016年5月25日
全国保険医団体連合会
会長 住江 憲勇

 

 5月19日、何者かに20歳の女性が棒で殴られ強姦されたあげくナイフで刺殺され恩納村の雑木林に遺棄された。同死体遺棄事件で米軍嘉手納基地軍属の元海兵隊員が死体遺棄容疑で逮捕された。
 これからの夢や希望があった人生まで奪った許しがたい行為であり、怒りが収まらない。
 同事件の抗議決議が県内6市議会で出され、6月にオール沖縄で県民集会が開かれることになった。
 同事件の容疑者は、「車で2、3時間襲う相手を探していた」「背後から襲った」などと警察に証言しており、無差別に女性を狙った犯行であること、元海兵隊であるが故の犯行手口とうかがわせるものであり、いつ自分も襲われるか不安になる、他人事とは思えないなどの県民感情が広がっている。
 この事件で、20日、在沖米軍沖縄地域調査官が、沖縄県庁を訪れ、綱紀粛正と共に謝罪をし、日本政府も抗議と再発防止と綱紀粛正を米側に伝えたとされているが、地位協定の見直しと軍属まで適用させるなどの措置は取られていない。そもそも、「再発防止」は実現されていない。
 沖縄本土復帰後44年の期間だけでも殺人、性的暴行、強盗、放火など「凶悪犯」が574件も生じており、米軍基地があるが故の犯罪であり、米軍基地撤去でしか根本的な解決は望まれない。
 私たち、いのちを守る医師・歯科医師として、事件に抗議するとともに、二度と生じさせないためにも、日米両政府に米軍基地即時無条件撤去、日米地位協定の見直しを強く求める。

以上