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「保険で良い歯科医療の実現を求める」9.28市民集会へご参加を

保団連歯科代表 宇佐美 宏
全国保険医新聞2017年8月5・15日号より)

 

 お口の治療は誤嚥性肺炎を防ぎ、糖尿病、腎臓病、心筋梗塞、認知症改善など全身の健康に深く関係することが明らかになっています。康長寿社会の実現にむけて、歯科医療の役割がますます重要です。

 しかし、日本社会に格差と貧困が広がり、子どもから高齢者まで、お口の中の健康が悪化し口腔崩壊ともいえる深刻な事態も生じています。経済的な理由で受診をためらい、本来必要な歯科治療の早期受診や継続が困難になっているのです。
 加えて歯科では日常的に普及していても保険のきかない治療があるために、お金の面で負担が大きくなり、さらに受診を妨げる要因になっています。
 国による長年にわたる歯科医療費の抑制政策で、診療報酬が低く抑えられ続け、歯科医院の経営は、厳しさを増す一方です。歯科医院の経営悪化は、歯科医療に欠かせない歯科技工士や歯科衛生士の働く環境の悪化と雇用不安にもつながっています。
 とりわけ歯科技工士は、低賃金、長時間労働などの劣悪な労働条件のもと、20代の離職率は約8割と言われており、このままでは保険で良い入れ歯やかぶせ物などの提供が危ぶまれています。

 こうした状況を打開するために、私たちはこの間、他団体や市民、患者さんと共に、2年に一度、保険で良い歯科医療の実現を求める国会請願署名や、歯科集会などに取り組んできました。今年も50万筆を目標に請願署名に取り組むとともに、下記のとおり集会を開催します。
 来年の診療報酬改定や「保険で良い歯科医療」の実現に向けた運動の推進のためのご協力とあわせて、全国の保険医協会・医会会員の皆さまの賛同と参加を呼び掛けます。

開催要項[PDF:365KB