※全国保険医団体連合会は、下記の声明を発表し、内閣総理大臣、厚生労働大臣、財務大臣および国会議員、マスコミ各社に送付いたしました。(PDF版はこちら[PDF:178KB])。 【会長声明】「医療保険の給付率を自動的に調整する仕組みの導入」 提案の撤回を求める―患者負担が「天井知らず」に引き上がり、国民皆保険が壊れてしまう―
4月25日の財政制度等審議会財政制度分科会において、財務省は、「医療保険の給付率を自動的に調整する仕組みの導入(以下、「仕組み」)」を提案した。同様の提案は、すでに自民党の「財政再建に関する特命委員会 財政構造のあり方検討小委員会 中間報告書 〜次世代との約束〜」(3月29日)でなされている。 あわせて、経済財政諮問会議「経済・財政再生計画」の「改革工程表」で2018年度末まで検討事項とされ、財務省等が提案している「75歳以上の窓口負担の原則2割化」「受診時定額負担」「薬剤の自己負担引き上げ」「金融資産等の保有状況を考慮に入れて負担を求める仕組み」の導入についても、受診抑制を引き起こすものであるため、強く反対する。 超高齢化社会に必要なのは、むしろ患者負担を軽減し、世代・所得に関わらず、お金の心配なく医療機関に受診できることで、重篤化を防ぎ、健康寿命の延伸を進めることである。それが、国民間の連帯と政府への信頼を築くことになる。 私たちは、患者負担が「天井知らず」に引き上がり、国民皆保険が壊れてしまう「医療保険の給付率を自動的に調整する仕組みの導入」の提案の撤回を求める。 以上 |