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国民の健康を守るための保団連禁煙宣言
2019年4月21日
全国保険医団体連合会
研究部
喫煙は、病気の原因の中でも「予防できる最大で単一の原因」といわれ、多くの疾患の発症と関連することはよく知られている。また受動喫煙も多くの病気の原因となることが分かっている。能動喫煙や受動喫煙は避けることができる公衆衛生上最大の健康阻害因子である。
喫煙者の多くは禁煙を望んでいる。しかし、喫煙には依存性があるため、喫煙者はやめたくてもやめられない状態となっている。喫煙者は自身の意思に反して、自身の健康を危険にさらし、周囲に受動喫煙の被害を与えざるを得ない状況に追い込まれている。
保団連は、医学的事実を踏まえ、喫煙により生じる病気の予防と治療のため、禁煙を推進する社会的環境を形成する必要性を認識し、ここに禁煙宣言をおこなう。
1. |
喫煙により生じる病気の予防と治療のために、禁煙を推進する社会環境をつくる |
2. |
能動喫煙及び受動喫煙の害について広く国民へ正しい医学情報を提供する |
3. |
あらゆる機会をとらえて、すべての喫煙者の禁煙を推進する |
4. |
受動喫煙防止によりすべての人を健康被害から守り、受動喫煙環境の根絶を目指す |
5. |
未成年者や妊婦の禁煙環境を強化する |
6. |
加熱式タバコも紙巻タバコと同様に禁煙指導支援を行う |
7. |
ニコチン依存症のため止めることができない喫煙者に対して禁煙支援・治療を行う |
8. |
医科歯科連携で禁煙指導支援を行う |
9. |
医師・歯科医師及び医療関係者の禁煙を推進する |
10. |
禁煙を推進するための施策を国や自治体へ積極的に働きかける |
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全国保険医新聞2020年10月5日号抜粋[PDF:919KB]
以上