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※全国保険医団体連合会では、下記の声明を発表し、マスコミ各社に送付いたしました。(PDF版はこちら[PDF:160KB]

【談話】沖縄県名護市辺野古の新基地建設工事を
中止し、ジュゴン保護を求める

2020年10月16日
全国保険医団体連合会
会長 住江 憲勇
公害環境対策部長 野本 哲夫

 

 ジュゴンは日本の天然記念物に指定されている。沖縄のジュゴンは地球で最も北に生息する「北限のジュゴン」で、昨年12月に国際自然保護連合(IUCN)からは絶滅の恐れが最も高い「深刻な危機」と評価された。IUCNは、漁業での混獲などとともに、辺野古新基地建設が沖縄のジュゴンにとって脅威であると明記した。特にジュゴンの餌場となる海草が広がる藻場が失われることへの懸念を述べている。
 玉城デニー沖縄県知事は、沖縄県名護市辺野古の新基地建設工事再開がもたらすジュゴンへの影響を懸念し、沖縄防衛局に工事の停止を再三求めていた。沖縄防衛局が設置する「環境監視等委員会」で、埋め立て予定海域付近に設置された水中録音機のデータから、埋め立て予定海域の大浦湾でジュゴンの鳴き声が2、3月に相次いで確認されたと4/10、5/15の委員会で報告があった。
 鳴音が記録されたのは、工事が行われていない日が大半だった。同じ個体であるかは不明だが、工事の合間に辺野古・大浦湾にジュゴンは戻ってきていた可能性がある。

 沖縄で個体識別されていたジュゴンは3頭で、1頭は昨年3月に死亡した。残り2頭は名護市東海岸の辺野古や嘉陽で生息が確認されていたが、2015年と2018年を最後に行方不明になっていた。
 鳴音検出を受けて、沖縄県は沖縄防衛局に対して工事を停止し、工事によるジュゴンへの影響の再評価を求める行政文書提出したが、工事によるジュゴンへの影響は確認されていないなどとし、工事が再開された。
 専門家の意見を聞くことなく判断したのは工事再開ありきで、絶滅の危機に瀕しているジュゴンを最大限保護するという姿勢が見受けられず容認できない。ジュゴンだけでなく、沖縄の自然環境を守るためにも、防衛局は工事を即時停止すること、ジュゴンの生息環境を広域に調査すること、工事のジュゴンへの影響を再評価することを求めるものである。

以上

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