※全国保険医団体連合会では、下記の要請書を発表し、厚労大臣及びマスコミ各社に送付しました。(PDF版はこちら[PDF:149KB]

【要請書】感染防止「補助金」について、
医療機関への丁寧な対応を求める

2021年4月13日
全国保険医団体連合会
会長 住江 憲勇
経営税務部長 太田 志朗

 

 政府が医療機関支援として措置した「令和2年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」(以下、令和2年度「補助金」)の交付遅れが続いている。
 当会には、相変わらず申請自体が受け付けられているのか不安に感じている会員からの問い合わせが殺到している。その背景には、厚労省の設置したコールセンターに問い合わせてもつながらないことや、個別の処理の進捗に関しては回答できないとしていることなどがある。
 厚労省の事務手続きの遅れにより生じている事態に対し、交付決定通知書の送付を迅速に行うとともに、個々の医療機関への丁寧な対応を行うことを求める。例えば、コールセンターに医療機関コードなどを伝えれば、自院の「補助金」申請状況を教えてもらえるなどの対応をお願いしたい。
 加えて、厚労省より「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」(以下、令和3年度「補助金」)が提示された。この間、第2次補正予算から続く医療機関への支援としての「補助金」制度は、医療機関に負担を強いるものとなっている。煩雑な申請方法や実績報告での膨大な事務手続きは医療機関の日常診療に支障を及ぼしている。コールセンターに連絡しても、担当者によって回答が違うなどの事例も多く、当会にも苦情が寄せられている。
 医療機関は、新型コロナウイルス感染の第4波に直面し、さらに緊迫している。今回のような混乱した事態を解決するためにも、すべての医療機関に減収補填を行うことこそが必要である。
 以上をふまえ、「補助金」の交付について下記事項の改善を求める。

一、

新型コロナ特例として新設された点数に係るレセプト記載等について、すべての保険医療機関に情報が伝わるよう、通知にて周知すること。

(1) 交付決定通知、入金が大幅に遅れていることについて、実務作業のペースを抜本的に早め迅速な交付を行うこと。
(2) コールセンターなどで、医療機関からの申請が受け付けられているかどうかなど、個別の申請に対する処理の進捗をアナウンスする対応を取ること。
(3) 実績報告は購入経費の一覧表などで足りることし、領収書の添付など医療機関に膨大な事務負担を強いる方法を改善すること。
一、

「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」(以下、令和3年度「補助金」)について、

(1) すべての医療機関へ上限額を一律に給付を実施した上で、簡便に精算する仕組みを講じること。
(2) 令和2年度「補助金」を申請していない医療機関に制度の周知をすること。
(3) 令和2年度「補助金」と同様に、入金される時期を公開すること。
(4) 実績報告は購入経費の一覧表などで足りることとし、領収書の添付など医療機関に膨大な事務負担を強いる方法を改善すること。
(5) コールセンターについて、制度をよく理解した職員を増員し、懇切丁寧な対応を行うこと。

以上

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