※全国保険医団体連合会では、下記の要請書を発表し、厚労大臣及びマスコミ各社に送付しました。(PDF版はこちら[PDF:148KB]

【談話】金パラ「逆ザヤ」の即時解消と
現行制度の検証、抜本改善の早急な検討開始を

2021年4月15日
全国保険医団体連合会
社保・審査対策
歯科部長 新井 良一

 中医協総会は4月14日、7月の「随時改定U」の未実施を確認した。金パラの告示価格は4月改定の2,668円のまま、早くとも10月の「随時改定T」まで据え置かれることとなった。
 3月以降パラジウムの価格が急上昇し、金パラの市場価格も高騰している。直近では30グラムの税込価格が10万円に迫るとの声もある。4月改定での告示価格は30グラム当たり80,040円だが、改定での引き上げを受けても大きな「逆ザヤ」が生じている状況である。
 新型コロナウイルスの感染状況は今なお予断を許さない。歯科医療を取り巻く環境や見通しが引き続き厳しい状況にあることを踏まえれば、金属材料料の赤字が歯科医療機関経営のさらなる逼迫は一層深刻な問題である。ただちに現在発生している「逆ザヤ」を解消するための手立てをとることを厚労省に強く求める。
 2020年4月の「随時改定U」導入の際、当会は「制度の問題点はそのままであり、抜本解決には程遠い」と指摘した。その後1年が経過したが、金属価格の上昇基調の中でほぼ一貫して「逆ザヤ」が継続してきた。さらに、価格高騰局面での今回の実施見送りであり、「随時改定U」では「逆ザヤ」実態を解決しえないことはいよいよ明瞭になっている。
 中医協総会において、厚労省は随時改定について、「令和4年度診療報酬改定の議論におけるテーマのひとつ」との認識を示した。「逆ザヤ」解消の喫緊の対応とともに、「随時改定U」新設の検証と抜本的な制度改善のための論議が早急に開始されるよう期待したい。
 抜本的な制度の改善を図るためには、金パラの市場実勢価格のデータに基づき、告示価格との乖離の実相を明らかにすることが前提になるのは言うまでもない。当会は従前より、実勢価格調査である特定保険医療材料価格調査の結果開示を行うこと、また定期的な合金の実勢価格調査に基づく制度改善を求めてきた。まずは、合金の実勢価格の適切な把握と開示を行い、実態を厚労省の責任で明らかにすることを求める。

以上

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