患者負担軽減・診療報酬引き上げ求め
国会内集会


 12月11日、全国保険医団体連合会は、参議院議員会館内で、「診療報酬マイナス改定阻止、患者負担軽減 緊急国会内集会」を開催し、「世界に誇る日本の皆保険医療制度を守るために診療報酬の引き上げと患者負担の軽減を要求する」との決議をあげました。集会には、全国の39保険医協会・医会から119名が参加。また患者の立場から、油井清治全国腎臓病協議会会長、栗原紘隆日本患者・家族団体協議会事務局長が来賓として出席しました。油井氏は、前回診療報酬改定で改悪された透析関連の診療報酬引き上げを求め運動していることを報告、「診療報酬引き下げ反対の願いは患者も同じ。私どもも頑張りたい」と挨拶しました。

 集会には、衆参合わせて94名の与・野党の国会議員(代理含む)も臨席、挨拶をいただいたほか、日本医療法人協会、栃木県医師会長、愛知県医師会、宮城県歯科医師会、愛媛県歯科医師会等からメッセージが寄せられました。

 集会では冒頭、室生保団連会長が挨拶。「前回の診療報酬マイナス改定で、医療機関の経営に重大な影響が出ているとし、特に、頻発している医療事故の背景にも低診療報酬があるとして、医療の安全確保にも由々しい事態となっていることを告発、「連続マイナス改定は何としてもくい止めたい」と述べ、集まった国会議員にも「安心安全の医療のために与・野党問わずご尽力を」と要請しました。

 臨席した国会議員(代理含む)は、自由民主党25名、公明党1名、民主党46名、日本共産党17名、社会民主党2名、無所属3名。各氏からは、「地元で負担増により患者さんが受診を我慢している実態や、医療機関の経営が大変になっているという話を聞いている」「要請を正面から受け止めて頑張りたい」などの発言が相次ぎました。

 参加者からは、「会員に呼びかけて、中医協委員への働きかけを行なっている。診療側には激励の、支払い・公益側にはマイナス改定反対のFAXをそれぞれ送付した」(東京歯科)、「財務省が5%引き下げ方針との報道を受け、緊急に会員FAX署名に取り組み、千以上の署名を持って協会独自にも財務省要請を行なった」(神奈川協会)などが報告されました。

 なお、「医師標欠・届出の対応に対する要請」も、12月10日、11日に併行して行なわれました。集会では入生田保団連理事が、厚労省、自治体団体、病院団体への要請結果について報告しました。

 患者の立場で挨拶した油井全腎協会長は、「前回診療報酬マイナス改定は、34年の会の歴史でこれまでなかったようなショックを感じた」とし、透析時間の「4時間以上」の区分がなくなったことで透析時間3時間というのが主流になりつつあること、透析食の改悪で食事もとれない患者が出ていること、改悪されて2年間、病院によっては食事を保険給付で努力いただいているが、長く続けばそれも困難になることなど、実態調査も示しながら訴えました。そして、この問題は透析患者の死活問題として、すでに各党にも要請活動を展開しているとして、「立場は違っても(

診療報酬の引き上げ)要望は全く同じです。私どもも頑張りたい。ご支援をお願いします」と述べた。

国会内集会では国会議員から挨拶をいただきました。