ホームニュースリリース・保団連の活動保団連の活動など 目次

 

医療現場の声を集約
―点数検討会で決議、署名、一言カードの取り組み―


全国保険医新聞2018年4月25日号より)

 

熱心に説明に聞き入る協会主催の新点数検討会参加者

 

 全国の協会・医会では、2018年診療報酬改定の内容をわかりやすく伝える新点数検討会が開催されている。4月上旬までにのべ362会場で実施された。検討会では改定に医療現場の声を反映させるため、参加者による決議、署名の呼び掛け、改定に関する意見(一言カード)の集約、なども取り組まれた。

 

 新点数検討会では多くの協会・医会が決議をあげた。医療従事者が安心して働くことができ、患者に寄り添った地域医療の提供を実現するためとして、▽初・再診料をはじめとする基礎的技術料の大幅引き上げ▽診療報酬の不合理是正▽医療現場の声を反映させ改善をはかる―などを求めている。
 検討会に参加した医師、歯科医師、医療機関のスタッフなどに対して、診療報酬の改善等を求める署名を呼び掛けた協会・医会も多い。兵庫協会では約1,100筆、山口協会では780筆が集まった。
 診療報酬改定に関する意見を集めた協会では、算定内容のわかりやすさや改定内容の周知期間の確保などを求める声が多く集まった。
 協会で集めた署名や寄せられた主な声は、4月19日の国会行動で国会議員らに届けた。保団連はこうした取り組みを通じて今次改定に関する医療現場の声を集約し、診療報酬の不合理是正を求めていく。


 

「初・再診料上げて」「施設基準が不合理」
― 一言カードに寄せられた声―

点数計算が複雑、負担増に反対 ― 医科

点数計算がとても複雑で分かりづらい。初・再診料の引き上げを求める(神奈川・医師)

改定内容の告示が遅い。3月末の疑義解釈を待たないと分からないことが多すぎて、院内の準備が整わないまま4月1日を迎えることになる(大阪・医師)

小児科医院の点数・加算が少ない。自分の市では小児科医院が減っている。将来的に小児科がなくなるのではないか心配(静岡・事務職)

在宅療養支援診療所の届出をして24時間365日対応している診療所で働いている。医師、看護師、医療事務員全員が昼食の時間もないほど必死に患者とその家族、施設スタッフと向き合っている。施設の患者を多く診察していたこともあり、2年前の改定後経営が非常に厳しくなった。実際に現場をみて改定を行ってほしい(栃木・スタッフ)

外来患者から「次の年金支給日でないと診療費が払えない」という声を多く聞くようになった。さらなる患者負担増は受診抑制を招くし、病院としても未収が増え、経営を圧迫する。絶対に反対(神奈川・事務職)

 

届出ないと減算は不合理 ― 歯科

現在の診療報酬と来院する患者数では普通の生活が送れないと、正直思う。子どもが歯科医師になると言ったら、まちがいなく反対する(千葉・歯科医師)

初・再診料が上がったことは評価したいが、届出をしないと減算されるのが問題(東京・歯科医師)

施設で基本的な基準を設けることに反対はしないが、高齢化や人口減少等が進む地域と都市部で同一の施設基準を定めるのは不合理。地方の歯科衛生士不足、看護師不足を全然考えていない。このような施設基準によって、一部負担金が異なる制度は患者さんには分かりにくい。不平等だと思う(兵庫・歯科医師)

施設基準で歯科医院を選別し、差別する改定。フリーアクセスという制度を曲げる方向に向かっていると思う(奈良・歯科医師)

技工士さんが少なくなって困る。所得が少ないためだ。もっと補綴物の点数を上げてほしい(香川・歯科医師)

以上