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75歳以上2割負担化 政府が方針

医師・歯科医師から懸念の声「早期発見が困難に、重症化」、「患者が義歯製作ためらう」


全国保険医新聞2018年5月25日号より)

 

 

 政府は社会保障費抑制などを目的に、75歳以上の患者窓口負担を現在の1割から2割への引き上げを検討している。保団連が2015年に行った調査では回答した会員の7割以上が受診抑制を招くと答えた(図)。あわせて寄せられた医師・歯科医師からの声を振り返る。

 

■かえって医療費増える

 重症化につながる危険性や、それによって医療費増加につながるという指摘が目立った。▽受診抑制や検査を避ける方向に向かい、早期発見が困難になる▽受診が減るばかりでなく、口腔内の崩壊にもつながる▽重症化してかえって救急医療を含め入院医療費が増加すると思われる▽重症化あるいは合併症を併発する患者が増え、医療費の増大が懸念される―。
 歯科では特に義歯製作への懸念が相次いだ。▽義歯、歯冠修復をためらう患者が増える▽義歯の新製に消極的になったり、症状があっても我慢する人が増える▽義歯新製も2割負担が1割負担に切りかわるまで我慢するご老人がいた▽スケーリングやクリーニングに来てくれても、(その後)来なくなる恐れがある▽義歯の難症例が増加し、摂食障害へとつながる可能性が高い―。

 

■年金生活への心配

 年金受給者の生活への影響も懸念点だ。▽高齢化で病気は増える。年金生活の患者にとっては負担が多すぎる▽高齢者にとって窓口負担は1割でも厳しいのが現実。生活費をきりつめきりつめ、医療費を捻出している▽高齢者ではタクシーを利用しないと通院できない人もいる。月に何回も注射のために通院する人では大きな問題になる▽年金額も減っているのに、こういうことがよくできるなと思う―。

以上