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西日本豪雨、医療機関に被害深刻
天井まで浸水、機材・書類が「全滅」
再開の決意 「患者が待っている」


全国保険医新聞2018年7月25日号より)

 

天井まで浸水した広島県三原市の歯科医院の様子(上、12日)。
岡山県の医療機関で被災状況を聞く住江会長(左、19日)。
愛媛県でも被災医療機関を訪問した(右、17日)

 

 

住江会長が被災会員を激励

 西日本豪雨は医療機関にも浸水や土砂災害、断水などの被害をもたらした。全国保険医団体連合会の住江憲勇会長らは7月11日から、被害の大きかった広島、愛媛、岡山各県の被災した医療機関を訪問。会員を激励し、被害状況の把握などを行った。岡山県倉敷市真備町では武村義人副会長と杉山正隆理事らが避難所などを回って支援活動をした。保団連は災害対策本部を設置し、被災医療機関の支援に全力で当たる。 

 

「地道にやってきたが水泡に」 ― 広島

 住江会長は11日から13日にかけて、広島県内の被災医療機関を訪問した。
 12日に訪れた三原市本郷町近辺は、6日夜に沼田川(ぬたがわ)が氾濫し、多くの建物が浸水した。この地域にある小早川歯科医院は1階の天井まで水に漬かり、医療機器の多くが破損した。小早川岳伸院長によれば、「診療報酬請求関係の紙の書類がほぼ全滅」の状態だ。訪問時にもまだ床が見えないほどの泥に覆われ、断水に加えて猛暑の中、汗だくで掃除や片付けが続いていた。被災状況を聞く住江会長に小早川氏は、「時間をかけて再開するしかない」と話した。
沼田川近くの木下内科医院も、床上1メートル50センチほど浸水した。木下陽院長は被災当時、胸まで水に浸かりながら、大急ぎでカルテなどを2階へ続く階段に移動させた。「地道にやってきたつもりだが、文字通り水泡に帰してしまった。失った機材の金額を思うと、今は再開を考えるのもしんどい」と疲れをにじませた。住江会長は「地域の患者さんが待っている。ぜひ再開を」と語り掛けた。

 

増水した中を泳いで避難 ― 愛媛

 17日から18日にかけて住江会長は、愛媛県に入った。
17日に訪れた大洲市東大洲のハロー歯科クリニックは1階の天井近くまで浸水し、上田祐司院長は増水した中を泳いで避難した。医療機器はほぼ全てが破損したが、「1日も早く診療再開に向けた第一歩を踏み出したい」と言う。住江会長は「地域医療の重要な担い手として1日も早い復旧をお祈りする。困ったときは、保険医協会、保団連に相談してほしい」と話した。
同地域にある久保歯科の久保次生院長も「医療機器は全滅の状況だが、治療を必要とする患者が待っている。再び頑張っていきたい」と語った。

 

小学校で支援活動 ― 岡山

 19日には住江会長は岡山県倉敷市真備町の医療機関を訪問した。
真備町の避難所となっている市立岡田小学校には15日、武村義人副会長、杉山正隆理事ら医師、歯科医師が訪問。歯ブラシやうがい薬、歯間ブラシなどの支援物資を担当者に手渡し、体育館内で血圧を測定したり、歯・口腔の相談などに当たった。

以上