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「いのち守る」3,700人が声
社会保障充実など求め10.11国民集会


全国保険医新聞2018年10月25日号より)

 

全国医師ユニオン代表の植山氏が保団連、
協会の参加者らと共に 医師数増などを訴えた

 

医療関係者ら約3700人が集まった

 医師の増員と長時間労働の是正、患者負担増中止などを求める「憲法・いのち・社会保障まもる10.11国民集会」が東京・日比谷野外音楽堂で10月11日に開催された。全国保険医団体連合会(保団連)も参加する同集会実行委員会が主催。保険医協会・医会、保団連からの約170人をはじめ医療関係者ら約3,700人が参加した。

 

 全国医師ユニオン代表の植山直人氏は保団連、協会・医会の参加者らと登壇。政府の働き方改革は「過労死ライン」を超える長時間労働を認めるものと批判した。全国医師ユニオンが行った実態調査に寄せられた、「1カ月休みがない」「当直明け勤務でミスが増える」などの声を紹介し、医師数増でしか解決できないと訴えた。医師不足の背景となる医療費抑制をやめ、社会保障充実をと呼び掛けた。この他、医療、福祉現場から発言が続いた。
 集会では、保団連と協会・医会で取り組んでいる「クイズハガキ」を使ったアトラクションが行われた。「財務省は75歳以上の窓口負担を何割にしようとしているか」などのクイズを出し、正解者には保団連公式キャラクターグッズをプレゼント。参加者に患者負担増などの問題を知らせ、阻止する取り組みへの協力を訴えた。会場で配布したクイズハガキも1,300通近くが集まった。集会後はストップ患者負担増などをアピールしながら銀座をパレードした。

 


「いのちまもる」のプラカードを掲げて
アピールする参加者(左上)
クイズハガキに答えてもらうアトラク
ションでは、保団連公式キャラクター
が会場に飛び出した。(上)
大藪憲治、鵜飼伸両理事の名司会
も光った(写真下)

 


 

いのち守れ 医療・福祉現場から

平和と社会保障求める声 10 ・11国民集会発言より

 憲法・いのち・社会保障まもる国民集会ではさまざまな分野から実態の報告があった。発言を紹介する。

 

ゲストスピーカー

沖縄知事選に勝利参議院選挙は願い実現のチャンス

菱山氏

戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会 菱山南帆子氏

 私が働く障害者施設では年々補助金が削られ、職員の給与も低く、やりがいだけでは続けられない状況にある。消費税を増税しても福祉は切り捨てられるばかり。その一方で防衛費に多額の税金を投入するのは絶対に許されない。
 「イデオロギーよりアイデンティティ」「基地と共存しない豊かな沖縄」を掲げて玉城デニー氏が沖縄県知事選挙で当選した。県知事選挙を機に野党は共闘への歩み寄りをりを見せている。
 米朝首脳会談が実現し、対話による非核化への道が見え始めた。安倍首相が狙う改憲も思惑通りに進んでいない。来年4月の統一地方選挙と7月の参院選は、平和と社会保障という私たちの願いを実現するチャンスだ。医療と福祉の切り捨て反対と軍事費削減を掲げ、命とくらしと人権を守り、憲法改悪を止めよう。

 

ゲストスピーカー

医師数抑制を止め社会保障充実を

植山氏

全国医師ユニオン代表 植山直人氏

 ILOが設立され今年で100年目。8時間労働がILOの第一号議案だった。政府が進める働き方改革では、労働時間に上限が設けられる。「過労死ライン」も認める不十分なものだが、これでさえ医師は5年間適用が先送りされる。
 医師ユニオンが実施した調査では、「先月休みがない」との回答が10%あった。国の調査でも勤務医で過労死ラインを上回る人が4割いる。「当直明け診療で集中力が落ちる」との回答が8割もあり、医療の安全確保の上でも問題だ。
 医師数抑制を止め医療・社会保障費の拡充こそ抜本的な対策だ。

 

若い看護師が夢を持てるよう

高嶋氏

長野県医労連 看護師 高嶋洋子氏

 看護師の仕事は患者さんが少しでも病気に向き合い入院生活を送れるようにすること。現状では人手不足で、20歳代で健康不安を抱える人もおり、先輩看護師には若い看護師を早く育てなければとのあせりがある。
 若い看護師が夢を持ち続けいきいき頑張れるように声を上げ続けたい。

 

介護職員の人手不足が深刻

藤野氏

岩手県介護関係職員労組 ケアマネージャー 藤野とも子氏

 介護業界が深刻な人手不足にあり全国共通の課題だ。原因は明らかで、介護保険制度の連続改悪により介護職員の賃金が低く据え置かれていることにある。
 「夜勤明けに仕事が組み込まれ友達と交流ができない」、「やめたら人不足で迷惑かけてしまう。泣く泣く続けている」というのが介護職の生の声だ。
 利用者の人生を尊重し人生の後半に生活支援を担う介護職員が働き続けるため、制度改悪を止め介護保険制度を充実させよう。

 

西日本豪雨の被災者支援を

山下氏

岡山・水島協同病院 医療事務 山下勇人氏

 倉敷市では西日本豪雨被害で亡くなられた方の多くが高齢者だった。慣れない避難所暮らしに加え炭水化物ばかりの食事で持病が悪化することも多い。避難所運営の保健師や自治体職員も疲弊し本来の業務が滞りがちだ。
 そうした状況を受け、医療生協では医師を中心に多職種が協力し避難所訪問を行っている。近隣医療機関と連携し長期的な支援活動を行う。「避難者が家に帰るまでが災害」を合言葉に避難者支援を続けたい。

 

国は家族介護の実態をつかんで

大野氏

認知症の人と家族の会 東京都支部代表 大野教子氏

 私たちが実施したアンケート調査では、「利用料が6万円増えて困った」「年金生活で両親を介護。生活の切り詰めは限界」と悲痛な声が寄せられる。電話相談は、老々介護や単身での介護の人からが3割を占める。
 長年、認知症になっても安心してすごせる介護保険制度の確立を求めてきたが、利用者負担が2割、3割と増やされ、保険料を払っても介護サービスを使えない状況に忸怩たる思いだ。訪問介護などの利用抑制が進められているが、認知症の人が穏やかに過ごすために欠かせないサービスだ。国は認知症の人の介護の実態を知ってほしい。

 

日本医師会からのメッセージ

 「憲法・いのち・社会保障まもる 10・11国民集会」のご盛会を心よりお祝い申し上げます。
関係者各位のご尽力に敬意を表し、参加者皆様のご健闘ご活躍を祈念いたします。

日本医師会会長 横倉 義武

 

日本歯科医師会からのメッセージ

 日本歯科医師会は従来より公的医療保険の更なる充実と、次世代に引きつぐべき国民皆保険の堅持を強く訴え続けてきました。
 超高齢社会にあっては更にこの方針のもとで、歯科医療をとおして国民の健康と生活を守っていきたいと考えています。
 本日のご盛会を心より祈念いたします。

日本歯科医師会会長 堀 憲郎

 

医療関係団体からの賛同・メッセージ(順不同)

■愛知県医師会/大垣市医師会/各務原市医師会/郡上市医師会/下呂市医師会/高山市医師会/多治見市医師会/飛騨市医師会/安八郡医師会/羽島郡医師会/養老郡医師会/土岐医師会/武儀医師会/芦屋市医師会/伊丹市医師会/三木市医師会/小野田医師会

■宮城県歯科医師会/秋田県歯科医師会/岐阜県歯科医師会/岐阜市歯科医師会/揖斐歯科医師会/関歯科医師会/羽島歯科医師会/もとす歯科医師会/賀茂歯科医師会

■全国老人福祉問題研究会/つなごう命の会/日本作業療法士協会/宮城県介護福祉士会/宮城県看護支援専門協会/秋田県看護協会/石川県柔道整復師会/石川県腎友会/長野県看護協会/愛知県民間社会福祉施設経営管理者会議/三重県肢体不自由児者父母の会連合会/島根県老人保健施設協会/岡山県看護協会/熊本県介護支援専門員協会/とみなり整形外科

以上