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自分らしい"生きる"を支える 口で食べる大切さ知らせる
福岡歯科がフォーラム

全国保険医新聞2019年3月25日号より)

 

 福岡歯科協会は、自分らしく生きることを支える地域ケアなどを医療・介護職と患者支援団体らで考える「医療・介護フォーラム」を3月3日に福岡市内で開催した。自分の口で食べ続ける大切さを知らせることも狙い。福岡市、北九州市、福岡県社会福祉協議会、福岡市歯科医師会、保団連などが後援し、市民、介護家族ら70人以上が集まった。

 

ニーズもつ生活者中心に地域ケアを

 佛教大学教授の岡ア祐司氏が講演し、国が呼び掛ける「地域包括ケアシステム」は医療費抑制が狙いと指摘。病気、認知症、障がいなど、ケアのニーズを持つ「生活者」を中心に置く「地域ケアシステム」の構想を提起し、無料歯科検診の拡充などが重要と呼び掛けた。

 

多職種連携探る

 シンポジウム「"生きる"を支える多職種連携」で、老いを支える北九州家族の会の蒲地眞一氏は、100歳で亡くなった認知症の母親の介護体験を話し、「食べない、飲み込まない」ことに悩み歯・口の大切さを痛感したと振り返った。
 若年性認知症支援コーディネーターの中村益子氏が、若年性認知症でも一般的な認知症と同様、早期の口腔ケアが大切と指摘。「虫歯がなくても歯科受診を」と呼び掛けた。
 訪問看護ステーションスマイル管理者の宮野理恵子氏は、訪問看護で口腔機能・栄養状態の評価が不足しているとして、歯科医師、歯科衛生士と連携を強めたいとした。
 福岡歯科協会の平田寿治理事は、口腔内細菌による疾患の例として動脈硬化や誤嚥性肺炎などを挙げ、日頃から歯みがき・口腔ケアを継続する重要性を解説した。
 湧水館小規模多機能センター管理者の西田陶子氏は、義歯調整や咀嚼・嚥下訓練で歯科医師と連携していると紹介した。
 コーディネーターは福岡歯科協会の久保哲郎副会長が務めた。
 アンケートには「口腔ケアについて、歯科だけでなく政策や福祉、介護の現場から話を聞くことができた」「在宅でも施設でも最期まで食べられる幸せは同じ」などの意見が寄せられた。

以上