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台風19号 甚大な浸水被害 被害総額1億円超えも
住江会長 茨城県の被災会員を訪問

全国保険医新聞2019年11月15日号より)

 

久保田病院の藤原院長(中)を激励する住江会長(左)と茨城協会事務局の荒木源氏(右)
建物の半分以上が水没したいちのせ歯科。周辺一帯も泥で覆われていた
水が引いた後も堆肥混じりの泥で覆われた診察室(増田院長提供)
浸水により多数の医療機器が被害を受けた吉成医院

 保団連の住江会長は10月29日、台風19号による河川の氾濫で大規模な浸水被害を受けた茨城県北部の大子町と常陸大宮市、水戸市北部の被災会員医療機関を訪問。被災状況を調査するとともに、診療再開、復興に向けて激励した。

 

久慈川氾濫で町の中心部が浸水

 茨城県大子町では久慈川などが氾濫し、町中心部全域が浸水した。
 久保田病院の藤原眞澄院長は、「病院の1階部分が約1メートル浸水し、1階フロア全て、レントゲン、心電計などの医療機器、厨房、送迎用車両などが被害を受けた。床の張替えが必要な状況のため2週間休診し、昨日から内科と整形外科のみ再開した」と語った。
 同町の吉成医院では、外来診療棟と検査室が1.5メートルほど水没し、CTなど多数の医療機器が被害を受けたため、入院棟で診療を再開していた。吉成尚院長は「2015年の常総水害では、初動対応よりも、事後の煩雑な事務手続きが復旧を遅らせたと聞き、行政には早期復旧に向けた柔軟な対応を要請した。被害総額は1億円を超えるが、地域住民のために早々に原状復帰できるようにがんばりたい」と復旧に向けて強い意志を示した。

 

リフォームしたばかりの医院が

 診療所の向かいの那珂川の堤防が決壊し、一帯が1.5メートルほど水没する被害を受けた常陸大宮市のいちのせ歯科は、ユニットなど全ての機材が被害を受けた。市瀬春陽院長は「4年前に入居し、外壁など450万円かけてリフォームしたばかり。近隣の歯科医院は他に一つあるだけで、地域住民の方のために何とか継続したいが、再開の見通しは立っていない」と悲痛な状況を語った。

 

訪問、情報提供が励みに

 水戸市北部で開業する増田友邦院長は「近くで堤防が決壊し、診療所周辺一帯も1.5メートル以上浸水したが、行政は状況を把握できていなかった。周辺では空き巣被害が相次ぎ、心配で診療所を空けられず、休診中も診療所で過ごしている。近隣の被災家屋や店舗は、復旧の見通しがなければ離れると言っており、町が消滅してしまうのではないか心配だ。」と不安を示した。そのような状況でも「協会・保団連の訪問や情報提供が大変励みになる。近隣は高齢者が多く、2週間後には再開したい」と感謝と決意を述べた。
 茨城協会ではこれまでに、台風15号と台風19号により被災した会員約140件を訪問し、被害状況の把握と共に、民間医療機関の復旧・復興に向けた補助金などの情報提供などを行っている。

以上