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歯科医療を共同で立て直す
歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、患者が総行動

全国保険医新聞2021年6月25日号より)

(上)ウェブもあわせて400人が集まった集会、(下)診療報酬引き上げや患者負担軽減などを求める署名を国会議員に提出した

 保団連も参加する「『保険で良い歯科医療を』全国連絡会」(全国連絡会)は6月3日、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士ら歯科医療従事者が共同して歯科医療の充実を求める集会を国会内で開いた。会場とウェブでつないだ全国250カ所で400人以上が参加した。

歯科へ関心高まる

雨松氏
宇佐美氏

 全国連絡会会長の雨松真希人氏(歯科技工士)は開会あいさつで、「国会集会を開くたび、歯科医療への関心の高まりを感じる」と述べた。さらに、「しかし、国会を離れて地域に目を向けると、街中は閑散とし、これまで味わったことのない危機的な状況に多くの人が直面し、その影響が歯科医療機関や歯科技工所に直撃している。だからこそ、しっかり声をあげて改善に力を尽くしていこう」「もともと脆弱な歯科医療の中で、さらに脆弱な歯科技工士・所の実態を改善するため、皆で協力しよう」と呼び掛けた。

脆弱基盤にコロナ禍直撃

 基調提案を行った全国連絡会副会長の宇佐美宏氏(保団連歯科代表・歯科医師)は、歯科医療の危機的状況について、「低歯科医療費政策によって脆弱だった歯科診療所の経営基盤に、コロナ禍による受診控えが直撃した」と指摘した。
 また、受診控えが患者さんの口の健康悪化につながっていると指摘。保団連が昨年行った調査を紹介し、「歯周病の悪化が増えている」「補綴物離脱が目立つ」「小児のう蝕が増加」などの傾向が明らかになったと述べた。
 宇佐美氏はその上で、歯科医療の立て直しのために、▽歯科診療所、歯科技工所双方が成り立つような診療報酬の引き上げ▽75歳以上の2割負担化反対も含め、患者負担の軽減▽歯科医療費総枠の拡大―が必要と強調した。
 佐賀県歯科技工士会会長の樋口寿郎氏は、国外で無資格者によって制作された歯科技工物が輸入される実態を問題視。「日本の歯科技工士は解剖学や生理学の知識に基づいて患者に合った技工物を作っている。安易な国外委託は、歯科技工物の品質の面で、患者の不利益にもなりかねない」と強調した。

歯科矯正の保険適用求める声も

 歯科矯正の保険適用を求める活動に取り組む小尾直子氏は、学校健診で必要性を指摘されても、保険適用外のため費用が高く、子どもに治療を受けさせられない状況があることを保護者へのアンケート結果をもとに訴えた。
 歯科衛生士の高田加奈氏は、生活困窮のため必要な歯科医療が受けられない患者を支援した事例を紹介。患者の立場から発言した松尾初美氏は、口を中心としたセルフケアの大切さや、保険で良い歯科医療を求める署名を、周囲の人達に普及していると話した。

集会に参加した国会議員

衆院議員 渡辺博道(自民・千葉6区)/務台俊介(自民・比例北陸信越)/長坂康正(自民・愛知9区)/あべ俊子(自民・岡山3区)/中谷元(自民・高知1区)/青山やまと(立憲・比例北関東)/長谷川かいち(立憲・比例北関東)/松原仁(立憲・比例東京)/中島克仁(立憲・山梨1区)/山本わか子(立憲・比例北陸信越)/吉田つねひこ(立憲・比例東海)/村上史好(立憲・比例近畿)/宮本徹(共産・比例東京)/西岡秀子(国民・長崎1区)
参議院 宮沢由佳(立憲・山梨選挙区)/芳賀道也(無所属・山形選挙区)


メッセージ一覧

歯科医師会 日本歯科医師会/北海道歯科医師会/秋田県歯科医師会/岐阜県歯科医師会/海津歯科医師会/羽島歯科医師会/兵庫県歯科医師会/高知県歯科医師会

歯科技工士会 札幌歯科技工士会/宮城県歯科技工士会/佐賀県歯科技工士会・佐賀県歯科技工士連盟

歯科技工士養成機関 青森歯科医療専門学校/東北歯科技工専門学校/下関歯科技工専門学校

歯科衛生士会 青森県歯科衛生士会/岡山県歯科衛生士会

衆院議員 土井亨(自民・宮城1区)/黄川田仁志(自民・埼玉3区)/三ッ林裕巳(自民・埼玉14区)/務台俊介(自民・比例北陸信越)/あべ俊子(自民・岡山3区)/石川香織(立憲・北海道11区)/小沢一郎(立憲・岩手3区)/松原仁(立憲・比例東京)/山本わか子(立憲・比例北陸信越)/馬淵澄夫(立憲・比例近畿)/柚木道義(立憲・比例中国)/白石洋一(立憲・愛媛3区)/広田一(立憲・高知2区)/武内則男(立憲・比例四国)

参院議員 横沢たかのり(立憲・岩手選挙区)/牧山ひろえ(立憲・神奈川選挙区)/吉良よし子(共産・東京選挙区)/倉林明子(共産・京都選挙区)/小池晃(共産・比例)/山下芳生(共産・比例)

以上

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