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レセ電コード事務負担の改善を 影響調査し厚労省要請

入力項目が多くて煩雑 スタッフ総出で長時間残業

全国保険医新聞2021年11月25日号より)

 

 昨年10月から本格導入された「レセプト電算処理システム用コード」は記載事項の細分化などで請求事務が煩雑になり不合理との声が全国から寄せられている。全国保険医団体連合会(保団連)は11月5日に実施したコード化撤廃を求める厚労省要請で、現場の実態を示し改善を求めた。

 

「コード手入力」が4割

 厚労省は2018年診療報酬改定で、「医療機関の事務作業の負担軽減になる」としてレセプト記載要領のコード化を導入した。20年改定では新たに約1700個にも及ぶコードを追加。昨年10月から本格運用を開始した。
 保団連は、今年6〜7月に、コード化の影響調査を全国規模で実施し、6,166件の医療機関から回答を得た。調査では、請求事務の時間が「増えた」との回答が半数以上に上った(図)。特に、在宅医療、検査、画像診断の分野からの声が多かった。コードの入力方法については、手入力する必要があるとの回答が約39%となる一方、手入力を必要とせずに完結するとの回答は17%にすぎなかった。
 コード化は業務の効率化につながっておらず、本来の目的とされた「事務作業の負担軽減」には程遠いのが現状である。

 

厚労省「問題をベンダーと共有」

 厚労省への要請で保団連は、点数算定上、不要な入力項目が多数あることを指摘し、「次期改定を待たずに早急に整理してほしい」と求めた。
 また、9ケタのコードそのものを手入力しなければならないレセコンがある状況について厚労省は、「想定していなかった」とし、問題をベンダーと共有したいと話した。
 保団連は引き続き、コード化により生じた医療現場の混乱や事務負担増の改善を求めていく。

 

調査で寄せられた声

在宅医療
▼記載事項やコードが多く、非常に煩雑。特に当月または前月に往診がある場合は、診療日を異なるコードで入力しなければならず、月末に往診が入った場合は全てのコードを変更することになるが、必要性は疑問。
▼CRAP(在宅持続陽圧呼吸療法)を使用している患者のコードはスタッフ総出で検査日や、初回算定日までカルテをさかのぼって入力し、長時間の残業となった。
▼訪問の多い患者は訪問診療日、往診日、在医総管の訪問日の記載等、1カ月のレセプトが4〜5枚になってしまい、チェックが大変。

検査
▼超音波検査領域の入力は病名を見れば分かるので不必要だと思う。

画像診断
▼レントゲン撮影では、部位が細分化されすぎて選択に時間がかかる。

入院
▼1つの入院料加算に対し、従来は要件を満たすコメント1文で対応できたが、3つのコード(入院元・算定対象及び転院回数・直近の入院医療機関名および退院年月日)を用いた対応が必要となり請求事務の時間が大幅に増加した。

以上

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