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4〜6月医療費、33カ月で前年比8158億円減少
6月も受診控え患者減続く

全国保険医新聞2020年9月15日号より)

 

 支払基金、国保中央会は、6月診療分の件数、点数(金額)の統計情報を発表した(下表)。4、5月のデータを含めて対前年同月との比較をしたのが下図である。
 6月は入院、入院外、歯科ともに点数、件数の減少率は少なくなっているが、件数は1割前後の減少となっている。依然として、受診の手控えが続いていることを示している。3カ月の前年比での入院、入院外、歯科医療費の減少額の合計は、8158億円となる。コロナ感染者の受け入れの有無にかかわらず、医療機関の減収が深刻な事態となっている。
 国保中央会は5月診療分まで都道府県別のデータを公表した。支払基金のデータと合算したのが、左端表「4、5月診療分の医療費増減」である。入院、入院外、歯科ともに4月より5月診療分の落ち込みが大きい。入院外では、東京19.5%減、石川19.2%減、神奈川、沖縄18.3%減。歯科では、石川24.3%減、東京23.3%減、滋賀20.2%減である。
 中央表は、6月診療分の支払基金の都道県別のデータ。件数の減少をみると、入院は和歌山16.5%減、長野15.8%減、香川15.3%減、入院外は千葉21.5%減、東京20.8%減、埼玉20.2%減、歯科は石川15.2%減、富山14.5%減、埼玉14.3%減となる。

 

4〜6月診療分の件数と点数の減少率
(支払基金・国保、前年同月比)

 

議連提言を具体化した減収補填の概算払い試案

 「コロナと闘う病院を支援する超党派議連」は、8月12日に提言を発表。減収補填策として、@コロナ感染者受け入れ医療機関は100%補填、A受け入れ実績のない病院は80%補填、B赤字診療所への医療版持続化給付金の創設を提案した。
 仮に、これを具体化した減収補填の概算払い策を考えてみたい。

4月分実施ベースに

 過去の診療実績による概算払いは、すでに4月診療分で実施された。その際は支払の翌月以降に、補填分の全額返済が求められた。
 これを全額返済ではなく、@感染者受け入れ医療機関は100%免除、A受け入れ実績のない病院は80%免除、Bその他の医療機関は80%免除、とするのである。
 秋冬の感染者増加に向けて、これまでの支援交付金制度の延長ではなく、リアルタイムでの減収補填となる概算払いを認めるべきである。

以上

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