ごあいさつ

30年を迎えた医療研究フォーラム

全国保険医団体連合会
会長 住江憲勇

 第30回保団連医療研究フォーラムは、10月10日(土)、11日(日)に東京・都市センターホテルで開催致します。今年は、1986年に第1回医療研を開催してから30年という節目の年に当たります。同時に、戦後70年、阪神淡路大震災20年のメモリアル・イヤーでもあります。

 そこで、今年は、30回という節目の医療研にふさわしい多彩な企画、戦後70年、阪神淡路大震災20年をふまえた企画をご用意致しました。

 まず、医療研30周年をふまえて、ウエルカムコンサートを企画、コカリナ奏者で東日本大震災の支援を続ける黒坂黒太郎さんとボーカリストの矢口周美さんに演奏とトークを披露していただく予定です。レセプションは大抽選会の他、サプライズ企画も考えています。

 また、戦後70年をふまえて、映画「ゴジラ」の主演で知られ、戦争の悲惨さと憲法9条の大切さを訴える宝田明さんが、「戦後70年―人間として言うべきこと」と題して講演されます。特別企画として、地域医療に尽力した女性医師・志田周子の生涯を描いた映画「いしゃ先生」の原作者、あべ美佳さんの講演と映画のダイジェスト上映を行います。シンポジウムは、「医科歯科連携」「震災医療」「高齢者医療」の3つのテーマで、現状の問題点と課題、第一線医療の役割を探り、明日からの実践に役立つ内容として実施致します。

 第1回医療研は、「地域に根づく第一線医療・医学の創造」をメインテーマに、保団連ならではの手作りの開業医学会を目指すものとして開催されました。今年は、「今、改めて考える 第一線医療・医学の創造―30年の時を経て」をメインテーマに、現代医療・医学を第一線にふさわしく研修・発展させるという医療研の目的を再度見つめ直し、さらに発展させる契機にしたいと考えます。

 第30回という節目にふさわしい多彩な企画で一杯の医療研に、会員・市民の皆様が多数ご参加いただきますよう、心からお待ちしております。